葬儀場と葬儀社の違いとは?相模原市で葬儀を行う場合
大切な方の葬儀を考え始めたとき、「葬儀場に連絡すれば、すべて手配してもらえるのだろうか」「相模原市営斎場を使いたい場合、どの葬儀社に頼めばよいのだろうか」と迷う方は少なくありません。
普段の生活では「葬儀場」と「葬儀社」を区別する機会があまりなく、同じものだと思っている方もいらっしゃるでしょう。しかし、両者の役割を知っておくと、相談先や費用の仕組みがわかりやすくなり、ご家族の希望に合ったお別れを考えやすくなります。
葬儀場は、主にお通夜や告別式を行う「場所」です。一方、葬儀社は、故人様のお迎えから葬儀の準備、当日の進行などを支える「事業者」です。葬儀社が自社の葬儀場を運営している場合もあるため、両者が一体に見えることがあります。
この記事では、その違いを出発点に、相模原市で葬儀を行う際の会場選び、依頼の流れ、見積もりの確認点を解説します。
1.葬儀場と葬儀社は、何が違うのでしょうか
葬儀場は、お別れの時間を過ごす場所
葬儀場とは、お通夜や告別式などを行う施設・会場を指す言葉です。「葬祭ホール」「セレモニーホール」「家族葬ホール」などの名称が使われることもあります。
会場によって、式場の広さ、親族控室、安置設備、駐車場、付き添いに関する条件などが異なります。少人数で静かにお別れをすることを想定した会場もあれば、多くの参列者を迎える会場もあります。
ただし、会場が用意されていることと、葬儀の準備や運営がすべて含まれていることは別です。公営施設のように、施設の利用と葬儀社への依頼を分けて考える必要がある場合もあります。
葬儀社は、葬儀全体の準備と進行を支える事業者
葬儀社は、ご家族から希望を伺い、必要な物品や人員、搬送、会場などを手配します。具体的な対応範囲は契約によって異なりますが、一般的には次のような内容があります。
- 病院や施設などからの故人様のお迎え
- ご自宅や安置施設への搬送、安置の手配
- 葬儀形式、日程、会場についての相談
- 棺、骨壺、祭壇、生花などの準備
- 火葬や式場の予約、必要な手続きの案内・支援
- 通夜・告別式の進行、参列者への案内
- 料理や返礼品、出棺時の車両などの手配
すべての項目が基本プランに含まれるわけではありません。「対応できること」と「提示された金額に含まれること」を分けて確認することが大切です。
葬儀社が葬儀場を持っている場合もある
葬儀社が自社ホールを運営している場合、会場の相談と葬儀の依頼を同じ窓口で進められます。そのため、葬儀場と葬儀社の違いを意識しなくても準備が進むことがあります。
一方、自社ホールを持たず、公営斎場や貸し式場などを利用して葬儀を行う葬儀社もあります。自社ホールの有無だけで、葬儀の質や担当者の対応力を判断することはできません。希望する会場に対応できるか、説明がわかりやすいか、ご家族の意向を尊重してくれるかを確認しましょう。
2.「葬儀場」「斎場」「火葬場」「安置施設」の違い
葬儀について調べると、似た言葉がいくつも出てきます。名称だけで施設の機能を判断せず、何ができる場所なのかを確認することが大切です。
| 言葉 | 主な役割 | 確認したいこと |
|---|---|---|
| 葬儀場・葬祭ホール | 通夜や告別式などを行う場所 | 人数、設備、利用条件 |
| 斎場 | 葬儀や火葬に関わる施設の呼称 | 式場と火葬場のどちらがあるか |
| 火葬場 | 故人様の火葬を行う施設 | 予約状況、利用条件、移動方法 |
| 安置施設 | 葬儀・火葬まで故人様をお預かりする場所 | 面会、管理方法、利用料金 |
| 葬儀社 | 葬儀の準備や運営を担う事業者 | 対応範囲、契約内容、見積もり |
「斎場」という名前でも、火葬設備があるとは限りません。また、安置施設があるからといって、いつでも面会できるとは限らず、事前予約が必要な場合もあります。
例えば、民間ホールで告別式を行い、その後に別の火葬場へ移動する葬儀では、式場と火葬場の両方の予定を調整します。式場だけが空いていても、希望する日時に火葬の予約が取れなければ、全体の日程を見直す必要があります。
3.相模原市営斎場は、葬儀社ではありません
式場と火葬施設を備えた公営施設
相模原市南区古淵にある相模原市営斎場は、火葬施設と葬儀式場を備えた公営施設です。同じ敷地内で式と火葬を行えることから、出棺後の移動負担を抑えたいご家族にとって選択肢になります。[1]
ただし、市営斎場が葬儀社の役割まで担うわけではありません。相模原市の案内でも、葬儀の運営や生花、料理などは葬祭業者に相談するよう示されています。[2]
市営斎場を使うことと、葬儀を依頼することは別
市営斎場でお葬式を行いたい場合は、対応する葬儀社に希望を伝え、式場・火葬の予約や準備を相談します。「相模原市営斎場を希望しています」と最初に伝えると、空き状況を踏まえて話を進めやすくなります。
なお、市の案内では、市営斎場の火葬炉を利用しない場合は式場を利用できないとされています。施設の空きだけでなく、利用条件も含めて確認が必要です。[2]
特定の葬儀社と提携している施設ではない
相模原市は、市営斎場が特定の葬祭業者と提携することはないと案内しています。また、検索時に表示されるスポンサー広告についても、市は関与していないと明示しています。[1]
インターネットで施設名を検索した際は、市の公式案内なのか、葬儀社の会場紹介なのかを確認しましょう。施設名が大きく表示されていても、そのページの問い合わせ先が施設そのものとは限りません。
4.公営斎場と民間ホールは、どちらを選べばよいのでしょうか
公営斎場は、移動と費用の全体像を確認する
式場と火葬場が同じ敷地にある施設では、葬儀後に車で別の火葬場へ移動する負担を抑えやすくなります。高齢のご親族や小さなお子様がいる場合は、移動の少なさが安心につながることもあります。
ただし、公営施設を利用すれば、葬儀全体が必ず最も安くなるとは限りません。施設使用料に加え、葬儀社に依頼する内容、安置の日数、料理や返礼品などによって総額は変わります。
希望日まで待つ場合は、その間の安置にかかる費用も確認しましょう。「式場の料金」だけで比較せず、葬儀が終わるまでの見込み額を確認することが大切です。
民間ホールは、過ごし方との相性を確認する
民間ホールには、家族葬を中心にした会場や、一日一組で利用する会場などがあります。ご家族だけで過ごす時間、控室の使いやすさ、面会のしやすさなど、どのようにお別れをしたいかを基準に考えましょう。
一方、火葬設備を併設していないホールでは、火葬場までの移動が必要です。故人様の搬送だけでなく、参列するご家族がどのように移動するか、その費用が見積もりに含まれているかも確認してください。
「家族葬」という名前だけで決めない
家族葬は、参列する範囲や規模を考える際に使われる言葉であり、全国共通の人数や設備を示すものではありません。親族十数名のお別れと、親戚や親しい友人も含めた数十名のお別れでは、適した会場が変わります。
「家族葬を希望します」と伝えるだけでなく、参列予定人数、宗教儀礼の希望、食事の有無、付き添いの希望まで相談すると、具体的な比較がしやすくなります。
5.相模原市で葬儀場を選ぶときの確認ポイント
住んでいる場所より、集まる人の動きを考える
相模原市内でも、ご自宅やご親族の住所、利用する交通機関によって便利な会場は変わります。「市内だから近いはず」と考えず、自宅から会場、会場から火葬場までの経路を確認しましょう。
遠方から来る方がいる場合は、駅からの移動、タクシーの利用、宿泊先との位置関係も考えておくと安心です。車で来る方が多ければ、駐車台数や乗り合わせの必要性も確認してください。
広さだけでなく、ご家族の負担を確認する
会場の収容人数は大切ですが、座席数だけでは過ごしやすさはわかりません。車いすの動線、段差、トイレの位置、控室までの距離なども確認しましょう。
また、故人様との面会を大切にしたい場合は、面会できる時間や回数、予約方法、追加費用の有無を確認します。「安置ができる」と「希望する形で会える」は別の条件です。
会場が空いていても、すべての日程が決まるとは限らない
葬儀の日程は、会場だけでなく火葬場、宗教者、ご家族の予定などを合わせて決めます。菩提寺がある場合は、葬儀社と相談しながら早めに連絡しましょう。
希望日がある場合は、「その日が難しいとき、何を優先するか」もご家族で話しておくと役立ちます。会場を優先するのか、日程を優先するのかによって、提案してもらう選択肢が変わります。
6.葬儀場より先に、葬儀社へ相談してもよいのでしょうか
希望する会場が決まっていなくても、葬儀社に相談して構いません。人数、予算、希望する地域、宗教形式などを伝え、利用可能な会場の説明を受ける方法があります。
例えば、「相模原市南区で、親族十名程度、通夜を行わない一日葬を考えている」「中央区の自宅から通いやすく、安置中に面会できる場所を探している」といった伝え方です。
会場の名前がわからなくても、ご家族が大切にしたいことを伝えれば、相談の出発点になります。反対に、利用したい会場がすでにある場合は、その会場での施行に対応しているかを最初に確認してください。
自社ホール以外の選択肢も説明してくれるか、希望と合わない提案の理由を具体的に教えてくれるかも、葬儀社を選ぶうえで参考になります。
7.病院や施設で亡くなった場合、最初に何を伝えるべきでしょうか
病院や施設からお迎えの手配を求められた場合、最初の相談では、葬儀場を決めることよりも、故人様をどこへお連れするかを確認する必要があります。
連絡時には、故人様がいらっしゃる場所、ご家族の連絡先、お迎えを希望する時間帯、ご自宅への安置が可能かどうかを伝えましょう。安置先が決まっていない場合は、その旨を率直に伝えてください。
搬送だけを先に依頼して、その後の葬儀は改めて検討したい場合は、依頼前に対応の可否と費用を確認します。搬送・安置の依頼がどこまでの契約になるのか、後から別の葬儀社へ依頼する場合に何が必要かも確認しておくと安心です。
悲しみや戸惑いの中で、祭壇や料理まで一度に決めるのは負担が大きいものです。まず必要な手配を確認し、その後にご家族で相談する時間を取れるか、担当者に伝えてみましょう。
8.見積もりは「会場代」と「葬儀の費用」を分けて確認する
葬儀の見積もりで迷いやすいのが、表示されている金額に何が含まれているかという点です。同じ「家族葬プラン」でも、含まれる物品やサービス、数量には違いがあります。
比較するときは、次の項目を確認しましょう。
| 費用の区分 | 主な確認事項 |
|---|---|
| 葬儀の基本費用 | 棺、骨壺、祭壇、運営スタッフなどの内容 |
| 会場の費用 | 式場、控室などの利用料と利用時間 |
| 搬送の費用 | 搬送回数、距離、時間帯による追加 |
| 安置の費用 | 含まれる日数、追加一日あたりの金額 |
| 火葬に関する費用 | 火葬場使用料、待合室などの扱い |
| 人数で変わる費用 | 料理、返礼品、飲み物など |
| 宗教者への謝礼など | 葬儀社への支払いとは別になる項目 |
「基本プランの金額」と「今回の条件で想定される総額」の両方を確認してください。また、現時点で金額が確定していない項目については、何によって増減するのかを説明してもらいましょう。
追加費用が生じること自体よりも、ご家族がその条件を理解していることが大切です。変更が必要になった場合に、誰の了承を得て進めるのかまで確認すると、行き違いを減らせます。
9.火葬式の場合も、葬儀場を借りる必要はありますか
通夜や告別式を行わず、火葬を中心にお見送りをする場合、通常の葬儀式場を利用しない形も考えられます。ただし、式場を使わない場合でも、搬送、安置、棺、火葬の手配などは必要です。
また、「火葬式」「直葬」といった名称だけでは、お別れの内容まで判断できません。安置中に面会できるのか、お花を手向けられるのか、どこでどの程度のお別れができるのかを確認しましょう。
火葬場でのお別れは、施設の設備や運用、予約状況によって制約があります。一般の式場と同じように長く時間を取れるとは限らないため、ゆっくり対面したい場合は、火葬前に安置先などで時間を設けられるか相談してください。
「式を行わないこと」と「何も準備しなくてよいこと」は異なります。費用だけでなく、どのような時間を過ごしたいかも含めて選ぶことが大切です。
10.葬儀社選びでは、説明と相談のしやすさも大切です
会場の写真がきれいでも、打ち合わせで希望を伝えにくければ、ご家族の不安は解消しません。担当者が質問に答えてくれるか、不要なものを断れるか、選択肢の違いを説明してくれるかを確認しましょう。
特に、見積もりを依頼したときには、金額の安さだけでなく、前提となる人数や安置日数、会場、葬儀形式が希望と合っているかを見てください。条件の違う見積もりを並べても、適切な比較はできません。
また、問い合わせ窓口と実際に葬儀を担当する会社が同じかどうかも確認すると安心です。紹介サービスを利用する場合は、誰と契約し、誰が当日対応するのかを把握しておきましょう。
葬儀後に確認したいことが出てくる場合もあります。請求内容の問い合わせ先や、葬儀後の相談範囲についても、事前に説明を受けておくと役立ちます。
11.相模原市での葬儀は、アイセ・メモリアルへご相談ください
アイセ・メモリアルでは、相模原市での葬儀について、ご家族の希望を伺いながらご相談を承っています。葬儀場が決まっていない段階でも、人数やご予算、希望するお別れの形からご相談いただけます。
相模原市南区麻溝台には、一日一組で利用する家族葬向けの「ホール縁(えにし)」があります。火葬設備を併設していないため、式の後は別途火葬場へ移動します。会場の空きと火葬の予約状況を合わせて、日程や移動方法を確認します。[3]
「市営斎場と民間ホールの違いを知りたい」「家族だけで静かに送りたい」「安置中に面会できるか確認したい」など、気になることをお聞かせください。施設の名称だけで判断するのではなく、ご家族が実際に過ごす時間を一緒に考えることが大切だと考えています。
葬儀場はお別れをする場所、葬儀社はその準備と進行を支える事業者です。この違いを知っておくことで、誰に何を相談すればよいかが見えてきます。相模原市で葬儀をご検討の際は、会場、安置、火葬、費用をひと続きの流れとして確認し、納得できるお見送りにつなげていきましょう。
参考資料
2026年11月2日確認。施設の利用条件や運用は変更される場合があります。実際のご利用にあたっては最新の案内をご確認ください。
[1]相模原市「施設案内 相模原市営斎場」
https://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/kurashi/shisetsu/shikanren/etc/1002725.html
[2]相模原市「よくある質問 市営斎場の利用について知りたい。」
https://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/shisei/1026875/faq/kouen/1001615.html
[3]アイセ・メモリアル「ホール縁(えにし)」
https://isememorial.co.jp/saijo/sagamihara/sagamihara02/
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