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家族葬の案内状の書き方・出し方・送る範囲

家族葬は、家族や親族を中心に近しい人達のみに限定して参列してもらうため、案内についても通常の葬儀とは異なる点があります。
今回は、家族葬に関する案内方法や連絡時の注意点などについてお伝えしてまいります。

家族葬とは

家族葬とは、参列者を遺族や親族などのごく親しかった人のみに参列してもらう葬儀形式です。
家族葬については、下記にて詳しく説明しておりますので合わせてお読みいただければと思います。

リンク:「家族葬とは?内容や注意点を解説【動画あり】

家族葬の案内方法や注意点

家族葬を行う場合、まず誰に参列をお願いするかどうかを決めましょう。
遺族だけで判断することが難しいとき場合は、近しい親族と相談したうえで決める方法もあります。

参列をご遠慮いただく方に対しては、家族が亡くなったことの報告とともに「家族葬を行うこと」「香典や供物の類をお断りすること」の2点をお伝えすることが一般的です。

最近では事後報告としてご近所や自治会などに対して家族のみで無事に葬儀を終えた事を伝える場合も増えています。

家族葬への参列をお願いする場合

親族など、家族葬への参列をお願いする方には、葬儀の日程や会場が確定次第、詳細の案内を伝える必要があります。

連絡方法としては電話が一般的ですが、電話で一報を入れたあとに細かい事柄については葬儀社が作成する訃報通知状をFAX、又、メールやハガキなどでもお知らせすることをお勧めいたします。

ただし、ツールによっては連絡が一方通行となってしまいがちなので、相手が連絡事項を受け取り、内容を確認したかについて気を配るようにしておいてください。

冠婚葬祭の慣習として、メールでは句読点を用いません。読点の部分で空白を空け、句点の部分で改行するようにしましょう。

案内文では下記のポイントを伝えます。

  • 亡くなったこと
  • 葬儀の日時と場所
  • 喪主の名前と連絡先
  • 宗教
  • 家族葬であること
  • 香典等を辞退する場合はその旨

参列をお願いする場合の文例

母故人氏名は かねてより入院加療中でしたが 令和三年四月五日逝去致しましたことをご報告させていただきます

生前に賜りましたご厚誼に感謝するとともに 謹んでお知らせ申し上げます

通夜及び葬式告別式は下記の通りです

通夜 令和三年四月七日十九時より

葬式告別式 令和三年四月八日十一時より

会場  ホール縁 住所 (葬儀場の住所、

電話番号) 喪主名および故人との続柄 喪主の電話番号

この度の葬儀は故人の遺志に従いまして家族葬にて執り行います

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近所の方などへは直接訪問

ご近所で故人と交友のあったという方がいる場合は、直接訪問してお伝えすることをおすすめします。 古くからの風習で、通夜や葬儀のときに近所の方々が駆けつけ、お手伝いをする慣例がある地域もあります。このような地域の慣例がある場合は、直接訪問してお伝えするようにしましょう。

葬儀の日程などの情報が正しく伝わり、トラブルを未然に防ぐことにもつながります。

通夜や告別式の準備に忙しく、近所を訪問して直接お伝えする時間がない場合、自治会長に連絡を入れ、町内会で訃報の回覧をしてもらえることもありますので自治会長へ相談してみてください。

会社などへは電話連絡

故人が会社勤めをしていた場合は、速やかに職場に電話連絡をしましょう。電話でお伝えする相手は、故人の配属先の部署や直属の上司で問題ありません。 連絡の時期ですが、会社は事務手続きが必要となるため、当日か翌日には報告するようにしましょう。

電話連絡の際は、下記についてもお伝えしましょう。

  • 家族葬であること
  • 会社関係者の参列をお断りするかどうか
  • 香典を辞退するかどうか

家族葬への参列をお断りする場合

親族など比較的近しい間柄にも関わらず、参列をお断りする方への連絡方法は、ハガキまたは手紙で「故人の遺志により葬儀は家族のみで行うので、参列は固く辞退します」という意向を伝えます。

最初に連絡をしていないと、亡くなったことを人づてに聞き葬儀に駆けつけてくださる方がいるかもしれません。故人と親しくしていた方などから、「亡くなったことを知らせてほしかった」など意見があるかもしれませんので注意が必要です。

参列だけでなく香典や弔問、弔電、供花等の供物を辞退するのであれば、この点も併せて伝えるようにします。

お断りする場合の文例

件名 故人氏名逝去のお知らせ

送付先宛名 様

母 故人氏名につきまして かねてより入院加療中でありましたところ令和三年四月五日 ●歳にて逝去致しましたことをお知らせ致します

なお葬儀につきましては故人の遺志に基づき家族のみで執り行わせていただきます

大変恐縮でございますが御参列 御香典 御弔電 供花等の御供物につきましては固く辞退致します

取り急ぎメールでのご連絡となり 失礼の段ご容赦くださいませ

喪主氏名


親族以外の方々については、個別に参列をお断りする旨の連絡を行うことはせず、葬儀後に通知状で訃報と一緒に連絡するのが一般的です。

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家族葬が終わったあとの「通知状」

通知状とは家族葬を終えたあとに、故人が亡くなり葬儀が無事に終わったことを報告する手紙です。

訃報や参列に関する案内など個別に連絡しなかった方々の中で、お付き合いの深かった方に対しては、通知状を2週間以内を目安に送ることがマナーとなります。

なお、年末に近い時期(11月、12月)に家族葬を行った場合については、通知状は送付せずに喪中ハガキを出すことで済ませてしまう場合もあります。

通知状に記載する内容は下記となります。

  • 故人が亡くなったこと(故人の氏名、送り主から見た続柄、享年)
  • 家族葬を連絡しなかったお詫び
  • 供花、香典、供物を辞退する場合はその旨
  • お世話になったお礼
  • 日付・喪主の住所・氏名

葬儀後もご遺族は各種行政手続きやお墓の準備などで忙しいことが多いため、通知状の作成および、発送については葬儀社に相談して依頼することも検討ください。

まとめ

家族葬は参列していただくかたをはっきりと分けることが大事になります。
いっぽう、故人がお世話になった方々について、それぞれの状況、相手先に合わせて適切な対応が求められます。

参列をご遠慮いただく方に対しては「故人(家族)の遺志により、家族葬であること」をはっきり伝えるようにし、弔電弔問とうについてもお断りする場合ははっきり、ぶれずにお断りしましょう。

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この記事を書いた人

小林 栄樹(事業本部長)

資格
・厚生労働省認定 葬祭ディレクター1級
・グリーフケアアドバイザー1級

神奈川県に生まれ、愛川町半原の自然豊かな町で育ちました。
営業職を経験後、葬儀業界に身を投じて20年以上の大ベテランです。
納棺師を運営する会社で「現場~マネージャー」の経験を経て葬儀社に転職しました。その後、老舗・中堅葬儀社など様々な現場責任者の経験を積み、現在のアイセ・メモリアル神奈川にて主に運営・管理者として精進しております。
趣味はサウナ・ゴルフ・妻とグルメドライブで、家族を一番大切にしています。
座右銘は「我即宇宙・我以外皆我師」です。

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