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葬儀が終わった後に訪れる悲しみ|大切な人を失ったご家族に寄り添うグリーフケアとは

大切なご家族とのお別れ。

葬儀の日を迎えるまで、ご家族は多くの決断や準備に追われます。

病院からの搬送、葬儀の日程調整、親族への連絡、式の内容を考えることなど、深い悲しみの中でも「やらなければならないこと」が次々と訪れます。

そして、無事に葬儀を終えた瞬間、多くの方がこう感じられます。

「これから、どう過ごしていけばいいのだろう」

葬儀の日までは周囲の方々が気にかけてくれます。

親族やご友人から連絡をいただいたり、葬儀社や関係者がサポートしたりする時間があります。

しかし、葬儀が終わり日常生活へ戻った時、急に静けさが訪れます。

朝起きても、いつもの場所に大切な人がいない。

食事を作っても、一緒に食べる相手がいない。

何気ない出来事を話す相手がいない。

そうした「日常の中で感じる喪失感」は、葬儀直後よりも時間が経ってから強く感じる方も少なくありません。

グリーフとは「悲しみ」だけではありません

グリーフ(Grief)という言葉を聞いたことがありますか。

一般的には「悲嘆」と訳されますが、単なる悲しみだけを指すものではありません。

大切な人や大切な存在を失った時に起こる、心や身体、生活全体に起こるさまざまな変化を含んでいます。

例えば、

・涙が止まらない
・何もする気になれない
・集中できない
・眠れない
・食欲が出ない
・周囲に理解されない孤独を感じる
・亡くなった方のことを何度も考えてしまう

このような反応は、決して特別なことではありません。

人は大切な存在を失った時、その人との関係性を心の中で整理しながら、少しずつ新しい生活へ適応していきます。

悲しみを「早く乗り越えなければならないもの」と考える必要はありません。

大切なのは、その人との思い出やつながりを大切にしながら、自分自身のペースで歩んでいくことです。

葬儀社だからこそ気づける、ご家族の変化

私たちアイセ・メモリアルは、日々ご家族のお別れのお手伝いをしています。

葬儀という時間に関わる中で、私たちは多くのご家族の姿を見てきました。

涙を流される方。

気丈に振る舞われる方。

家族のために気持ちを抑えて役割を果たされる方。

一見すると落ち着いているように見える方でも、心の中では大きな悲しみを抱えていることがあります。

特に、ご家族を長く介護されていた方の場合、亡くなった悲しみだけではありません。

「もっと何かできたのではないか」

「あの時、別の選択をしていたら」

という後悔や自責の気持ちを抱えることもあります。

また、ご主人や奥様を亡くされた方の場合、それまで当たり前だった生活そのものが大きく変化します。

悲しみとは、単に「人を失った悲しみ」だけではなく、

・生活の変化
・役割の変化
・将来への不安
・人とのつながりの変化

など、人生全体の変化として現れるものなのです。

悲しみは人によって違います

グリーフには決まった形がありません。

数か月で少しずつ生活を取り戻される方もいれば、何年経っても大切な人を思い続ける方もいます。

どちらが正しいというものではありません。

悲しみの大きさは、その人との関係性の深さによっても変わります。

長年連れ添った伴侶を亡くした悲しみ。

親を亡くした悲しみ。

子どもを亡くした悲しみ。

親しい友人を亡くした悲しみ。

それぞれに違う苦しみがあります。

だからこそ、「いつまで悲しんでいるのか」「もう元気にならないと」という周囲からの言葉が、時としてご本人を苦しめてしまうことがあります。

必要なのは、悲しみを消すことではなく、その悲しみを抱えながら生きていく方法を見つけることです。

誰かに話すことが心の支えになることがあります

悲しみを抱えている時、多くの方が悩まれることがあります。

「周りに迷惑をかけてはいけない」

「いつまでも悲しんでいたら心配をかける」

そう考えて、気持ちを誰にも話せず抱え込んでしまう方もいます。

しかし、悲しみは一人で整理しなければならないものではありません。

誰かに話すことで、気持ちが少し整理されることがあります。

同じような経験をした方の話を聞くことで、「自分だけではない」と感じられることがあります。

大切なのは、無理に前向きになることではなく、今の自分の気持ちを認めることです。

アイセ・メモリアルが大切にしていること

私たちは、葬儀を「終わり」ではなく、大切な方との新しい関係づくりの始まりだと考えています。

故人との思い出は、亡くなった瞬間になくなるものではありません。

これまで一緒に過ごした時間や、教えてもらったこと、かけてもらった言葉は、その後の人生の中でも大切な支えになります。

葬儀という限られた時間だけでは、ご家族が抱えるすべての悲しみに寄り添うことはできません。

だからこそ、私たちは葬儀後の心のケアにも目を向けています。

大切な人を亡くした後、ご家族が孤立することなく、安心して悲しみと向き合える環境づくり。

それが、私たちがグリーフケアを大切にする理由です。

地域で支えるグリーフケアへ

現在、悲しみを抱える方を支える取り組みとして、地域でのグリーフケアの重要性が高まっています。

人は誰かとのつながりの中で生きています。

しかし、大切な人を亡くした後、人との関係が減り、孤独を感じてしまう方もいます。

特に高齢者の方の場合、配偶者や親しい友人との死別をきっかけに、外出が減ったり、社会とのつながりが薄れてしまったりすることがあります。

悲しみは心だけの問題ではなく、その後の生活や人生にも影響することがあります。

だからこそ、地域の中で安心して話せる場所や、寄り添ってくれる人の存在が重要になります。

一般社団法人パパンの活動について

アイセ・メモリアルでは、葬儀のお手伝いを通じて感じてきた「その後の悲しみに寄り添う必要性」から、一般社団法人パパンと提携してグリフ―ケア活動にも取り組んでいます。

パパンでは、死別による悲しみを抱える方が安心して気持ちを話せる場づくりや、地域でのグリーフケア活動を行っています。

悲しみをなくすことではなく、その悲しみと共に歩んでいくためのお手伝い。

そして、誰も孤立しない地域づくり。

それが私たちが目指していることです。

最後に

大切な人との別れの後、悲しみ方に正解はありません。

涙が出る日もあれば、笑顔で思い出を話せる日もあります。

時には前に進めないと感じる日もあるかもしれません。

しかし、その一つひとつの時間は、大切な人とのつながりを心の中で育てていく大切な過程です。

アイセ・メモリアルは、葬儀のお手伝いだけではなく、その後のご家族の人生にも寄り添える存在でありたいと考えています。

もし、大切な人を亡くした悲しみを一人で抱えている方がいらっしゃいましたら、誰かに話すことから始めてみてください。

悲しみを分かち合うことで、新しい一歩につながることがあります。

私たちは、これからも地域の中で、悲しみに寄り添う存在であり続けます。

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この記事を書いた人

小林 栄樹(取締役社長)

資格
・厚生労働省認定 葬祭ディレクター1級
・グリーフケアアドバイザー1級

神奈川県に生まれ、愛川町半原の自然豊かな町で育ちました。
営業職を経験後、葬儀業界に身を投じて20年以上の大ベテランです。
納棺師を運営する会社で「現場~マネージャー」の経験を経て葬儀社に転職しました。その後、老舗・中堅葬儀社など様々な現場責任者の経験を積み、現在のアイセ・メモリアル神奈川にて主に運営・管理者として精進しております。
趣味はサウナ・ゴルフ・妻とグルメドライブで、家族を一番大切にしています。
座右銘は「我即宇宙・我以外皆我師」です。

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