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遺影写真の選び方や飾り方

葬儀の際、ほぼすべてのお葬式で目にするため、遺影写真は必ず用意しなければいけないものだと思っている方が多いかもしれませんが実はそうではありません。

ですが、葬儀の際に遺影写真が無いと、故人様の存在を感じにくくなってしまうという考え方もあります。

そこで今回は、遺影写真についてお話します。

1.遺影写真とは

遺影写真とは、故人様を写した写真のことを言います。故人様を偲ぶために通夜や葬儀の場では祭壇に飾られます。

なので、故人様のお人柄が表れているようなものを選ぶと良いでしょう。

また、「遺影写真は葬儀の時に飾るだけ」「葬儀の後は、どのように扱えば良いかわからない」 という方も多く、必ずしも葬儀の際に必要なものでは無いからと遺影写真探しに時間を取られるよりも、少しでも故人様との時間を一緒に過ごしたいという考えも間違いではないので、それぞれのご家庭での遺影写真に対する考え方は異なります。

2.遺影写真の作り方

デジカメや携帯電話が普及する前は遺影用の現像された写真や免許証等の証明写真をお借りして引き伸ばし加工をするのが一般的でした。近年ではデジカメや携帯電話で撮影した写真データをお借りして加工をすることも増え、故人様のより自然な日常的な表情で遺影写真を作成することが出来ます。

また、日常の写真だと「撮影場所が気になり、背景や写り込んでいる物などが入ってしまっている」「パジャマを着ていて、参列者へ見てもらうには気が引ける」といった不安も弊社に於いては「背景変更・服装変更」といった加工サービスも承っておりますので、ご相談ください。

※遺影写真を生前に撮る?

一般的に遺影写真は亡くなられる1年から5年くらいの間で元気だった頃の写真を選ばれるご葬家が多いです。もちろん「なるべく直近の姿を」との事で選ばれるご葬家もいらっしゃいます。とはいえ、「最近は全然写真なんて撮ってなかったか」と仰るご葬家も多いです。

そこでオススメなのは生前に遺影写真を撮ることです。最近ではご自身の葬儀についても喪主となられる方と生前に葬儀社へ相談をする方も多く、遺影写真を生前に撮られている方を弊社スタッフがご葬儀のお手伝いをさせていただくケースも多くなっています。

地域の写真館、スタジオ、また地域の葬儀社がイベントで撮影会を行っている場合もあります。業者によってサービス等は異なりますが、衣装のレンタル、ヘアメイク等プロに任せることも可能だそうです。
終活の一環としてご自身の遺影写真を生前に撮影してみる事は、いかがでしょう?

3.遺影写真のベースの選び方

一般的な葬儀社であれば遺影写真を大小2サイズお作りします。1つは祭壇へ飾るようの四つ切り版、もう1つは焼香台やご葬儀後に仏壇やリビングに飾ることが多いキャビネ版です。拡大や縮小の加工が伴うので、どのような遺影写真のベースがより綺麗な遺影写真が出来上がるのかを解説していきます。

〇デジカメや携帯電話で撮影したデータを預ける

先程2で解説をした通り、昨今ではデジカメや携帯電話で対象者様を撮影したデータをお預りさせていただくケースが増えています。その様なデータをお預りした方が現像した写真自体をお預りさせていただくより綺麗に遺影写真が出来上がります。

理由は

  • 現像した写真の保管方法によっては日焼けをし、色あせてしまっている事がある。
  • 業者によっては現像した写真を加工する際にスキャナに取り込み、データをパソコン上で加工をするのでスキャナの解像度によっては鮮明に再現をする事が難しいことがある。

という点があります。ですが、デジカメや携帯電話で撮影をしたデータであっても画素数が少ないデータであると同様な事が起きてしまいますが、昨今のデジカメや携帯電話は高画素数の商品が多いのでその様な事が起きにくくなっています。

〇対象者が大きく、ピントの合っている物にする

祭壇へ飾る用の四つ切り版に加工をする際にはベースを引き伸ばす事になるので、対象者がより大きく写っている物を選んだ方が良いです。目安としてはお顔が500円硬貨サイズくらいの大きさだと引き伸ばした際にぼやけが気にならない程度になります。

ベースのピントが合っていないと加工をする前からぼやけが発生してしまっているので、昨今の加工技術が上昇しているとはいえ、ぼやけの度合いが強くなってしまいます。

〇背景・服装は変更可能な事が多いので目線や表情を重視して選ぶ

遺影写真は親族・参列者が見た際に故人様を思い出させてくれるアイテムにもなります。なので、カメラ目線で写っている物がオススメです。

従来の遺影写真といえば真顔、和服というのが定番でしたが昨今では、笑顔、洋服というケースが多くなっています。例えば故人様のお体に障害物が写っている際の消し去る加工、お顔、お体が傾いてしまっている際の加工等が可能な業者が増えてきているので、故人様の表情を重視して選んだ上で業者へ相談してみると良いでしょう。

背景は単色グラデーションというシンプルな物が一般的でしたが、加工技術の向上により自然風景や故人様の趣味に関する背景を選ばれる方が増えています。

服装は家紋付きの和服やスーツを着た写真を使用することが一般的でしたが、昨今ではその様にあえて加工する事は減ってきています。わざわざ加工をする事もなく、その人らしい服装であれば問題ありません。「あの服を気に入っていたな」「あの色が好きだったな」と故人様を思い起こすきっかけにもなります。

ですが、葬儀についての価値観は人それぞれ異なるため、参列者が多数になる葬儀に於いては、スーツや着物を着た遺影を準備する事で安心感を得られる場合もあります。

※フレーム(写真額)は黒色のみ?

遺影写真のフレーム(額)は黒の漆塗りが以前は一般的でした。昨今では黒の漆塗りにこだわらず、カラフルなフレーム(額)を選ぶ事ができる葬儀社も多いそうです。

また、祭壇にモニター遺影や電光遺影が備えられている葬儀社も増えています。モニター遺影や電光遺影を利用して遺影写真を飾る場合、自宅用の遺影は別途作成する事になります。

ですから、遺影写真のフレーム(額)に於いては昔に比べると選べるバリエーションが増え、より故人様らしい、好みに合わせて作成できるようになってきています。

4. 葬儀後の遺影写真はどうする?

葬儀後の遺影写真はどこに、いつまで飾り、万が一不要になった際にはどの様にすれば良いのか。いわゆる「葬儀後の遺影写真の取り扱い」については考えた事の無い方が多いと思いますので、解説していきます。

〇遺影写真はいつまで飾るのか

遺影写真には宗教的な意味は無いので、いつまでには絶対に飾らなければならないという決まりはありません。ですが、葬儀後は自宅に「後飾り祭壇」を置き、ご遺骨を一時的に遺影写真と一緒に「後飾り祭壇」に飾るのが一般的です。「後飾り祭壇」は四十九日まで置き、その後は片づける為、「後飾り祭壇」に遺影写真を飾るのは四十九日までとなります。

〇四十九日後の遺影写真は何処に飾るのか

前述したように、四十九日までは「後飾り祭壇」に遺影写真を飾る事が一般的です。四十九日以降は仏間や床の間に置いたり、壁に掛けたりして飾るケースが多いです。

仏壇周辺に飾られる場合の注意点としては、本来仏壇の中や真上は厳禁となり仏壇の手前側に台などを置くのが望ましいですが、現代の住宅環境の都合などから最近では仏壇の下段の手前の方であれば飾ってもよいと言われています。

飾る期間と同様に飾る場所にも決まりはない為、故人様を偲ぶ気持ちを大切に、それぞれのご葬家の事情に合わせて対応するのが良いでしょう。

5. 遺影写真が不要になったらどうするか

四十九日後や置く、飾る場所が全くないという時には遺影写真はどの様にすれば良いのか。

写真とフレーム(額)なので家庭ごみとして出しても全く問題ありません。ですが、この様な方法で処分をすると抵抗を感じる人は、お寺や神社にて供養、お焚き上げを依頼する事が可能です。ある程度の費用が必要になりますが、支払いをしても抵抗を感じるよりは気分がすっきりするでしょう。お寺でのお焚き上げは菩提寺でなければならないわけではありません。また、遺影写真を処分する場合には、必ずしもお金を支払う必要があるわけではありません。例えば自宅の庭で祈りながら自分で焼却することも可能です。遺影写真は実際に処分をする人の気持ちが大切です。後悔や心配が残らないですむかという事を考えましょう。

まとめ

以上が遺影写真についての解説になります。

全体を通して言える事は遺影写真には宗教的な決まり事は無く、作成する人、残された人の故人様を思う気持ちが一番大切だということです。 ただ飾られるケースが多いのに、写真準備がスムーズに進まないことも多くみられるので、終活や年に一度は思い出を写真に残す習慣をお勧めしたいと思います。

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