「藤沢市斎場」と「藤沢聖苑」藤沢市の葬儀
地域の公営施設を知り尽くす 、 葬祭担当者の視点で徹底解説
神奈川県藤沢市には、公営で運営される葬儀式場と火葬場が分かれた公営施設があります。それが「藤沢市斎場(式場)」と「藤沢聖苑(火葬場)」です。これらは単に市の施設ではなく、地域の葬送文化や費用設計、葬儀形式の選択肢にも大きな影響を与えています。
この記事では、それぞれの施設の特徴・役割・費用構造・利用のコツを丁寧に整理しつつ、ゼロ葬(直葬)、家族葬、福祉葬・生活保護葬との関わり方までをわかりやすく解説していきます。
1|藤沢市斎場(式場)のプロフィール
❏ 公営式場としての位置づけ
「藤沢市斎場」は、通夜・告別式・法事・会食など儀礼空間としての機能を提供する葬祭施設です。大庭台墓園の敷地内に位置し、葬祭ホール・控室・安置室などの設備を持ち、幅広い葬儀ニーズに対応します。式場のみの施設であり、火葬機能は持っていません。
❏ 立地・アクセス
所在地は藤沢市大庭3761番地(大庭台墓園内)。
・ JR東海道線「辻堂駅」北口からタクシー約8分
・ 神奈川中央交通の路線バス利用も可能
・ 駐車場は式場敷地内・周辺管理駐車場を含めて100台ほど確保されています。
自然豊かな霊園敷地内にあり、落ち着いた環境のもとで式典を進められるのが特徴です。
注意点:大庭墓園内にある為、春・秋のお彼岸時期には非常に混み合います。状況によっては貸出不可の場合もあります。
❏ 3つの式場と設備
藤沢市斎場には、規模に応じた複数の式場があります。
- 大ホール:最大約300人収容
- 小ホール:最大約100人収容
- 家族ホール:8〜10名程度の少人数向け ※実際に葬儀を執り行うには手狭に感じます。
控室(和室・洋室)、安置室、エントランスホールなども整備され、式典前後の時間を円滑に過ごせる設計です。
❏ 使用料(公営ならではの明確料金)
藤沢市民と市外利用者で料金区分が設けられています。
| 設備 | 市内利用(約) | 市外利用(約) |
|---|---|---|
| 大ホール(通夜/告別式) | 約42,000円 | 約84,000円 |
| 小ホール | 14,000円 | 28,000円 |
| 家族ホール | 3,000円 | 6,000円 |
| 控室 | 4,800円 | 9,600円 |
| 安置室 | 3,000円/24h | 6,000円/24h |
使用料は利用時間や曜日による変動があるため、申請時に確認が必要です。 ※葬祭業者コストは別途必要です。
式場使用料がかなり明確に設定されており、民営式場と比較して非常に費用計画が立てやすいのが大きなメリットです。
2|「藤沢聖苑(火葬場)」の概要と役割
❏ 藤沢聖苑とは
「藤沢聖苑」は、火葬・遺骨整理(収骨)を行う公営火葬施設です。式場機能はなく、火葬業務に特化した専門施設としての役割を担っています。周囲は緑に囲まれ、尊厳ある空間として設計されています。
❏ 立地・アクセス
所在地は藤沢市大鋸1251番地。
・ JR藤沢駅からバス「緑ヶ丘」停留所下車すぐ
・ 駐車場(無料)あり:約70〜80台分程度確保
・ 車利用時の待ち時間調整スペースもあり利用しやすい設計です。
バス・自家用車・葬祭車両とも使えるアクセス性があり、地域内の火葬需要を受け止めています。
❏ 施設構成
藤沢聖苑は地上2階・地下1階建の大規模火葬場であり、以下のような設備が整っています。
- 火葬炉複数基(年間需要に応じて運用枠あり)
- 待合ロビー(飲食可能スペース含む)※現在、売店は無し
- 控室(和室・洋室)
- 収骨室(焼骨確認・収骨作業用)
- ロビー空間に多数の美術工芸品展示(心の和む空間演出)
かつては告別室がありましたが、運用変更に伴い収骨室へ転用されています。告別式は外部式場を使う必要があります。
❏ 火葬料と利用条件
藤沢聖苑の火葬料金は、死亡者の住所に基づいて「市内扱い/市外扱い」区分となります。
| 区分 | 市内 | 市外 |
|---|---|---|
| 大人(12歳以上) | 10,000円 | 80,000円 |
| 小人(12歳未満) | 5,000円 | 50,000円 |
| 死胎児 | 5,000円 | 50,000円 |
| 四肢(一部) | 2,500円 | 25,000円 |
| 改葬(遺骨移送) | 10,000円 | 80,000円 |
藤沢市内居住者であれば非常に安価な設定であり、県内外の民営火葬場と比べても公営ならではの大きなコスト優位性があります。
さらに、控室利用料は原則不要となっています(火葬料に含まれるかたち)。
3|「斎場」と「聖苑」の関係:式場と火葬場を分ける意味
藤沢市では、式場と火葬場が物理的に別施設となっています。これは首都圏の大都市型自治体でよく採用されるシステムです。
- 藤沢市斎場:通夜・告別式・法事など儀礼空間を担う
- 藤沢聖苑:火葬・収骨など火葬専門施設
そのため、葬儀の流れは一般的に以下のようになります
- 自宅・宗教施設で枕儀
- 藤沢市斎場で通夜・告別式
- 市斎場から藤沢聖苑へ出棺(移動)
- 火葬・収骨
藤沢聖苑は告別式の設備を持たないため、式場併用は必須と言えます。民営斎場との併用も選択肢として可能ですが、公営式場である藤沢市斎場を使う方が費用面では有利です。
4|葬儀形式別の捉え方(直葬/家族葬/一般葬)
✔ 直葬(火葬式・ゼロ葬)
「儀式的な通夜や告別式は行わず、火葬だけを行う」形式が直葬(火葬式・ゼロ葬)です。藤沢聖苑は火葬専門施設であることから、直葬の受け皿として非常に合理的な選択肢になります。式場を使わず火葬のみで見送りたい場合、式場費用が不要になるため費用負担が大きく軽減されます。直葬では、炉前での短時間のお別れが一般的です(15分程度など制限あり)。民間葬儀社の直葬プランを使うと費用面でも効率的に運用できます。

✔ 家族葬
家族・親族中心の小規模葬儀(家族葬)は藤沢市斎場の小ホールや家族ホールで対応可能です。家族葬を実施したあと、藤沢聖苑で火葬・収骨という流れがスムーズです。公営ホールの落ち着いた空間は、儀式にしっかり時間を使いたい方に適しています。

✔ 一般葬
会社・親族・友人を含め大規模な葬儀を行う場合は、藤沢市斎場の大ホールが活用されます。300名規模でも対応可能。費用は民営式場より抑えられ、直葬以上・家族葬未満の一般葬儀ニーズにも対応できます。
5|公営施設ならではのメリットと注意点
❏ 公営のメリット
- 料金が明確で安価(市民料金が割安)
- 式場・火葬場ともに社会的信頼性が高い
- 市外利用も可能(料金体系で調整)
- 予約システムの整備により葬祭事業者との調整がスムーズ(2025年から予約システム更新あり)
❏ 注意点
- 式場と火葬場が別のため移動が発生
- 友引日は基本休場(日程調整が必要)
- 告別式の時間制限や収骨作業の制約を理解する必要あり

6|福祉葬・生活保護葬との関わり
藤沢市でも生活保護受給者や経済的事情がある方には、市役所の葬祭扶助制度が存在します。これにより、告別式・火葬・収骨までの費用が公的扶助として支給されるケースがあります。藤沢聖苑の公営火葬料が低廉であることは、福祉葬の運用にも適しています。各種制度の適用は市役所窓口での相談が必要です。
7|利用の流れ(整理)
- 葬祭社・市役所で死亡届・埋火葬許可証の取得
- 藤沢市斎場で式場予約・申請
- 藤沢聖苑で火葬予約(予約システム活用)
- 式典(通夜・告別式)実施
- 藤沢聖苑で火葬・収骨
8|まとめ:藤沢市における葬送インフラの魅力
藤沢市斎場と藤沢聖苑は、公営だからこその明確な料金体系と安心感を提供しています。
特に費用面(市民料金)での優位性や、直葬・家族葬・一般葬の柔軟性は、故人・ご遺族の心のあり方に寄り添った選択肢を提供します。
地域住民にとっては、葬送の中心となる両施設を理解することは、儀礼設計だけでなく「人生の最終段階をどうデザインするか」という人生設計の一部でもあります。利用シーンや予算、宗教・家族構成に合わせて最適な使い方をしていきましょう。
ご不明な点ございましたら、アイセ・メモリアルに電話・メールにて、24時間365日お問い合わせ・ご相談ください。
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