家族葬のご焼香のやり方とは?タイミングやマナーを解説
葬儀は突然知らせが来て参列する事も多いかと思います。突然の事ですが知っておかなければならない事は意外と多いものです。お別れというと最後のお花入れのイメージが強いですが、焼香も大切なお別れの場でもあります。今回は家族葬のご焼香のタイミングやマナーを解説します。
家族葬とは
家族葬とは親しい間柄の人や家族などの身内で行われる、小規模な葬儀のことを指します。葬儀への価値観の多様化により、寺院を呼んでの葬送の場というよりは、無宗教での故人とのお別れの場と考えるなど家族葬が増加しています。
詳しくは、家族葬とは?内容や注意点を解説【動画あり】をご参照ください。
焼香とは
基本的な作法は同じですので立礼焼香での例を中心に案内します。
その他、焼香にはいつくかのやり方がありますのでご案内します。
1.立礼焼香
一般的な焼香のスタイルで、立ったまま焼香を行います。開式前に係に案内された式場内の椅子席に座り式中に係から焼香の案内が来た時点で焼香をする所定の位置まで移動します。
焼香の順番が来たら遺族に対して一礼、焼香台に向かって一歩か二歩進んで、遺影写真に対して一礼、更に焼香が出来る位置まで進んで香炉の隣にある抹香を右手でつまみます。焼香を終えたらそのままの向きで数歩下がり遺族に一礼して席に戻ります。
ここでのやり方については各宗派の違いがあります。弊社では開式前に宗派の焼香のやり方などもご説明させていただきます。
立礼焼香を行います。夫婦や家族で参列し焼香をする際には香炉1つに対して1人で焼香を行うので別々の香炉で焼香を行います。小さなお子様の場合には香炉にある炭が高温で火傷の恐れもある為、弊社では親御さんと同じ香炉で一緒に焼香を案内する事が多いです。
2.回し焼香
スペース的な問題や時間の都合により、香炉を移動式の台に載せた回し香炉を使用する場合もあります。やり方は香炉を載せた台が回って来たら目の前で焼香を行い、次に方に台を移動します。
遺族焼香・参列者焼香を指名で行うことがあります。これを「指名焼香」と言います。
最近ではお通夜・告別式などの葬儀を執り行わずに火葬のみを執り行う直葬と言われるケースも多く見られます。その様な場合にでも火葬炉前に家族のみ焼香を行うケースもあります。
家族葬でご焼香を上げるのは遺族のみ?
家族葬で焼香を上げるのは遺族のみだけではありません。親族が参列すれば焼香を上げますし、近所の方や友人、会社関係など家族葬でも参列した場合には焼香を上げていただきます。
家族葬におけるご焼香のマナー
家族葬ではありますが、誰でもいる人から焼香をしていい訳ではなく、焼香の順番があります。葬儀後のトラブルに発展しかねないので、焼香のマナーはしっかりと把握しておきましょう。
基本的に葬儀では着席する席の順番がありますので、当然家族葬でも席順は決まっています。席が空いているからと勝手に座ってしまうと焼香の案内をする順番に影響が出てしまうので注意が必要です。
基本的な焼香の順番は下記の様になります。
- 喪主
- 遺族
- 親族
- 参列者
地域性や風習になどによって順番も違ってくるので、葬儀社に確認が必要です。
葬儀のマナーにも通ずる事ですが原則として数珠を持参する事になっています。しかしながら昨今では葬送に対しての考え方や時代に変化により数珠を持ち合わせていないかたのが多いかもしれません。持参していなければそれはそれで仕方ないで隣の方に借りるなどはマナー違反なのでやめましょう。
参列者は焼香を終えてもそのまま帰らずに席に戻るケースもありますが当日の式進行をしている葬儀社から案内されなければそのまま帰る方もいます。
まとめ
家族葬においてもほとんどのケースで焼香はありますので、順番やマナーを守らないとトラブルになりかねません。基本的な考え方としては、亡くなった故人と関係性が深い順番に行えば大丈夫です。葬儀会場には案内スタッフのおりますので聞いてみるのもいいでしょう。
関係性以外にも親戚の間で焼香の順番などがある場合には開式前に確認をしておく必要性があります。
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