家族葬の弔電(ちょうでん)貰う側と送る側のマナーとは?基礎知識を解説
家族葬は家族や近親者のみの葬儀となり、一般会葬者は参列出来ない場合もあるので、せめて弔電だけでもとご友人や会社関係者は送りたいと考えます。
その場合、送ってもよいものなのか悩む方が多いです。
家族葬では香典、供花、供物を辞退するという話はよく聞く話なので、弔電の場合は?という疑問にお答えします。
その際、送る側のマナーや基礎知識、文例なども踏まえながら抑えるべきポイントを解説します。
弔電(ちょうでん)とは?
弔電とは、訃報の知らせを聞いたがお通夜・葬儀への参列が出来ない時に送る電報のことを言います。
家族葬では参列出来る方が限られる場合もあるので、弔問辞退や遠方で参列できない時に弔電を送るケースが増えています。
会社関係は社内規定によって生花と弔電がセットで送られてくる場合もあります。
文面に関しても日頃から弔電を送り慣れている方はあまりいらっしゃらないのが現状で、弔電を依頼する方法としてインターネットを利用して送るケースが多く、様々なケースに合わせたサンプル文面も用意されており、大変便利です。
最近の弔電にはお線香やドライフラワーを付ける事もできます。
家族葬とは
家族葬とは親しい間柄の人や家族や親族などの身内のみで行われる、小規模な葬儀のことを指します。
葬儀への価値観の多様化により、寺院を呼んでの葬送の場というよりは、無宗教での故人とのお別れの場と考えるなど家族葬が増加しています。
家族葬の弔電について喪主のマナーとは
弔電をいただいたら、葬儀後1週間以内を目安に連絡先が分かるような親しい間柄であれば、お礼の電話やメールにて感謝の気持ちを伝えた方が良いです。
より丁寧な方法としてお礼状を送る場合もあります。
お礼状は印刷した物よりも手書きでの手紙やハガキの方が良いでしょう。
基本的に弔電のみであればお返しに品は必要ありません。
もしお礼の品を送る場合には、形に残らない物(お菓子・煎茶・コーヒー)などを送るようにしましょう。
弔電を送る側のマナーについて
弔電を送る側の基本マナーとして、送り先の名前の宛名は喪主になります。
喪主の名前が分からない際には火葬場もしくは葬儀社に問い合わせて確認しましょう。
葬儀社は喪主の名前は把握していますがそれ以外の方の名前まで全て把握している分けではないので弔電を受け取ってもらえない事もあります。
当然のことながら葬儀の開式前に届くようにする必要あり、開式前の準備段階で届いた弔電を事前に喪主に読み方や順番などを確認していますので、もし間に合わなかった場合には葬儀終了後に直接持参するなどするしか方法はありません。
弔電の文例
弔電を送るケースとして送り主はいくつかのパターンがあると思います。
実際に弔電を送る際には、どのような文面がよいのか見当もつきません。
ここでは弔電によく使われる敬称や文例について案内させていただきます。
知っておきたい敬称の一覧
弔電は本来喪主宛に送るので、故人に対して用いる敬称は、喪主から見た関係性で表すと思ってください。
ここは間違ってはいけないので十分に気を付けましょう。
続柄を敬称であらわした記載例
- 祖父=ご祖父様 おじい様
- 夫=ご主人様
- 祖母=ご祖母様 おばあ様
- 妻=奥様 ご令室様
- 父=ご尊父様 お父様
- 息子=ご令息様 ご子息様
- 母=ご母堂様 お母様
- 娘=ご令嬢様 ご息女様
定番1
ご逝去を悼み 謹んでお悔やみ申しあげます
ご家族の皆様が心を合わせて 強く生きられますようお祈りいたします
定番2
●●●様のご訃報に接し お悲しみをお察し申しあげますとともに衷心より哀悼の意を表します
定番3
●●様のご逝去の報に接し 悲しい思いでいっぱいです
優しい笑顔 共に過ごした楽しかった思い出など在りし日の思い出は尽きません
安らかにご永眠されますよう 遠くから手を合わせて ご冥福をお祈りしております
以上の様な文例ケースが何パターンか用意されているので、その中から選んで弔電を送る事ができるので安心です。
なお、電報では句読点は使わずに、読点が必要な場合にはスペースを空けるようにします。
送り方
弔電の送り方については、
1. インターネット
日中仕事などで忙しい方でも、24時間受付は可能です。
2. 電話
「115」に電話することで電報を受け付けてくれます。
当日の対応は午後2時までとなっています。
電報専用のオペレーターが対応してくれるので分らない事を聞きながら注文できます。
3. 郵便局
窓口で弔電の申し込みをすれば対応してくれます。
窓口が開いていないと対応出来ない為、営業時間の確認が必要です。
まとめ
今回は家族葬においての弔電の送り方、その際のマナー等に関して解説させていただきました。
突然届いた訃報にあわてることなく、故人を偲んで訃報のメッセージを送る事が出来る事を願っています。
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