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納骨とは?納骨式の流れやマナーを解説

身内の方が亡くなられたときや、何らかの事情でお墓を移転あるいはしまうことになった場合、納骨を行う必要があります。
訃報は突然訪れるものですので、いざというときに困らないよう、納骨の流れやマナーをきちんと理解しておきましょう。
ここでは、納骨の基礎知識や、納骨式の流れ、マナーについて解説します。

納骨とは、ご遺骨をお墓に納めて供養すること


納骨とは、火葬を終えた故人様のご遺骨を、お墓に納めて供養することです。
従来は、先祖代々のお墓に納骨するのが一般的でしたが、近年は少子高齢化や核家族化などの影響により、納骨堂や永代供養にご遺骨を納める方も増えてきています。
納骨の際に行われる一連の儀式は「納骨式」と呼ばれ、故人様とゆかりのある親族の方々が一堂に集まり、供養を行います。
納骨式は残された家族にとって、大きな節目となる大切な儀式ですので、当日までにしっかり準備を進めておく必要があります。

納骨のタイミングに決まりはない


日本では、「墓地、埋葬等に関する法律(墓地埋葬法)」第3条により、「埋葬又は火葬は、他の法令に別段の定があるものを除く外、死亡又は死産後24時間を経過した後でなければ、これを行つてはならない」と定められています。[注1]
ただ、死亡後24時間を経過した後、荼毘に付されたご遺骨を納めるタイミングについては、法的な決まりはありません。
一般的には、閻魔大王からの裁きを受ける49日目を境に忌明けする仏教の教えにならい、四十九日の法要とともに納骨を行いますが、ご家庭によってはお墓の用意が間に合わないこともあります。
お墓の購入を検討してから、実際に契約に至るまでに3ヶ月以上かかるケースも多いようです。
さらにお墓を建てるには、約1~3ヶ月の期間を要しますので、新たにお墓を準備されるという方は、無理に四十九日法要に合わせようとせず、百か日法要や一周忌、三周忌など、節目の法要に合わせて納骨式を行うことを検討した方がよいでしょう。

[注1]厚生労働省:墓地、埋葬等に関する法律 https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/seikatsu-eisei15/

納骨式の準備と費用相場


お墓の用意が調ったら、納骨式を行う準備を始めます。
納骨式は法要と合わせて行われますし、式場となるお寺や、お招きする僧侶・神職の方、式に出席する親族の方のご都合もありますので、日程が決まったら、なるべく早めに準備を開始しましょう。
ここでは、納骨式に向けて行う主な準備を、時系列順にまとめました。

1. 必要書類を準備する


納骨を行うには、死亡届の提出時に役所で発行してもらった「火葬許可証」に、火葬場で火葬済の押印をしてもらった「遺骨埋葬許可証」が必要です。
また、墓地や霊園に納骨する場合は、それぞれの管理者に発行してもらう「墓地使用許可証(受入許可証)」も用意する必要があります。

2. 日程の調整


納骨式では、お寺で僧侶・神職の方にお経を上げてもらった後、墓地に移動して納骨を行います。
そのため、まずはお寺や僧侶・神職の方、墓地・霊園と話し合い、納骨式の日程を調整しなければなりません。
とくに法要の日程がお彼岸やお盆の時期と重なるときは、日取りの自由が利きにくくなりますので、早めに相談されることをおすすめします。

3. 参列者への連絡


納骨式の日取りが決まったら、式に参列する親戚の方々へ、正式な日程を連絡します。電話連絡でもかまいませんが、丁寧にご案内したい場合は挨拶状を送付しましょう。

4. 戒名彫刻の手配


故人様の方の戒名を過去碑や墓誌に刻む「戒名彫刻」の手配を行います。戒名彫刻には3週間ほどの時間がかかりますので、早めに石材店へ依頼しましょう。

5. おもてなしの準備


法要と合わせて納骨式を行う場合は、会食を手配する必要があります。
法要とは別に納骨式を行う場合も、参列者に配るお茶やお菓子などを前もって準備しておきましょう。

6. お供え物の準備

祭壇や墓前にお供えするお花や果物、お菓子などを準備します。お供え物の種類について、くわしくは後述します。

7. 納骨式に必要なお金を準備する


納骨式では、戒名彫刻料や納骨作業費、お供え物代のほか、法要費としてお布施や謝礼、会場の使用料などの費用がかかります。
納骨に関連する費用の相場は約4~9万円で、おおよその内訳は以下のとおりです。

● 戒名彫刻料:約3~5万円
● 納骨作業費:約1~3万円
● お供え物代:約5,000円

一方、法要に関する費用相場は15~30万円程度で、内訳は以下のようになります。

● お布施:約3~10万円
● 僧侶・神職の方へのお車代:約5,000円~1万円
● 会場使用料:約3~5万円
● 会食費:5,000円程度/1人
● 引き出物代:5,000円程度/1家族

お布施・謝礼に関しては約3~5万円がおおよその相場となっていますが、納骨式と法要を合わせて行う場合は別々に準備するため、費用もおよそ2倍になります。
なお、お墓を新たに建てる方は、別途墓石の建立費も必要となります。

納骨式当日の流れ


弔辞とは?書き方や読み方、マナーを解説

故人と親しかった場合、弔辞を頼まれることがあるかもしれません。
故人に対して、これまでの感謝の気持ちや悼む気持ち、お別れの言葉などをしたため、心に残る弔辞を書きましょう。

弔辞には、書き方や読み方などのマナーが存在します。
故人へ思いを伝える場で、マナー違反をしてしまわないよう、事前に注意しておきたいポイントを確認しておくと安心です。

本記事では、弔辞に関わる書き方や読み方、マナーなどについてご紹介します。
弔辞の代表者になった方は、ぜひ参考にしてみてください。

弔辞とは

弔辞は、葬儀の際に故人に向けて贈られるメッセージです。
葬儀のなかでは、「惜別の辞」あるいは「お別れの手紙」と称されている場合もあります。
故人を弔うために、弔意を込めてお別れの言葉を贈ります。

おもに、葬儀や告別式のなかで読まれます。
弔辞を読む代表者は、故人と親しかったひとたちのなかから1〜2人ほど選ばれます。

代表者が参列者の前に出て、故人の遺影がある祭壇に向かい、あらかじめ用意しておいた原稿を両手でしっかりと持って読み上げるのが一般的です。
葬儀や告別式の規模によっては、代表者がさらに増える場合も見られています。

基本的には葬儀や告別式のなかに組み込まれることがほとんどですが、通夜に弔辞を読むケースもあります。
また、弔辞は宗教を問わないため、無宗教葬や社葬といったシーンでも読まれています。

一方で、家族葬のような先述した葬儀よりも規模が小さい場面では、弔辞が読まれない場合が多いとされています。

弔辞のマナーや読み方

葬儀や告別式、通夜は厳粛な雰囲気のなかで執り行われます。
そのため、その場にそぐわない態度や対応をしてはけません。

まずは、読む際の一般的な流れを確認しましょう。

弔辞の代表者は、読むタイミングで名前を呼ばれます。
名前を呼ばれたら、祭壇の前へと出て、参列者と故人に対してそれぞれ一礼します。

そのあと、弔辞の原稿を持って読み上げていきます。
読み終わったら原稿しまい、焼香台あるいは弔辞台にお供えます。
ここまで済んだら、故人に再び一礼をして自分の席へ戻りましょう。

なお、焼香台や弔辞台などにお供えした弔辞は、葬儀のあとでご遺族のもとに渡ります。
自分だけのものではないため、丁寧に作成しましょう。

弔辞を頼まれたら基本的に引き受けるのがマナー

弔辞の代表者を任される場合、葬儀の規模を考えると必然的に多くの人の前に立つことになります。
原稿の作成や人前で話すのが得意ではない方だと、断りたくなるかもしれません。

しかし、弔辞の代表者を頼まれた際は、引き受けるのが基本的なマナーです。

弔辞を頼まれるのは基本的に故人と親しい人ですが、場合によってそこまでのお付き合いがないのに依頼されることもあるかもしれません。
このようなケースでは、やむを得ずにお断りする場合もあります。

弔辞を読み上げる際のマナー

弔辞を読み上げる際の流れは前述のとおりですが、加えて覚えておくべきマナーがあります。
マナーを踏まえておかないと、参列者や故人、弔辞を任せてくれた方にも失礼してしまいます。

読み上げる際に気をつけたい基本的なマナーは、以下の3つです。

・1.弔辞は故人に向けるものの、その場にいる全員に聞こえるように読む
・2.キリスト教の祭壇で弔辞を読み上げる場合は、個人ではなく参列者に向かって読み上げる
・3.弔辞を焼香台や弔辞台にお供えする際は、両手でしっかりと弔辞を持つ

弔辞を読む際の立ち位置や、弔辞をお供えする箇所といった細かい決め事は、葬儀場によって違います。
式が始まる前に、あらかじめ葬儀場のスタッフに伺っておきましょう。
打ち合わせのために、代表者はほかの参列者よりも一足早く現地に着いておくことをおすすめします。

弔辞の書き方

弔辞は厳粛な雰囲気のなかで読まれるため、その場に相応しい内容で原稿を作成する必要があります。
また、読み上げたあとは焼香台や弔辞台などにお供えするため、正しい形式を守りましょう。

弔辞に使用する紙は、基本的に巻紙あるいは奉書紙です。
書くものは毛筆で、自筆で縦書きにて作成していきます。

しかし、時代の変化によって筆ペンやサインペンを用いて書かれている弔辞も見られています。
また、自筆ではなくパソコンで作成される方もいらっしゃいます。
毛筆あるいは筆ペンを用いる際は、薄墨を使います。

原稿の内容は、900〜1,200文字を目安にしましょう。
これくらいの文量で大体3〜4分程度の長さになります。

弔辞は、文末に読み上げる日付と自分の名前を書きます。

弔辞に相応しくない忌み言葉は絶対に使用しない

日本には、忌み言葉があります。
忌み言葉は不幸を連想させるため、厳粛な場では絶対に使用してはいけません。

弔辞だけでなく、結婚式などにも避けるべき忌み言葉があります。
今回は、弔辞で使用を避けるべき忌み言葉をご紹介します。

基本的に、死や不吉、不運を連想させる言葉はしてはいけません。

・死ぬ
・迷う
・浮かばれない
・苦しむ
・切る
・離れる
・生きているとき
・4(死)
・9(苦)

こういった言葉は、以下のように変えて直接的な表現にならないようにしましょう。

・お亡くなりになった
・他界された
・逝去
・ご生前
・お元気なころ

また、同じ言葉を繰り返す重ね言葉も忌み言葉とされています。
これは、同じ言葉を繰り返すことで不幸の連鎖を連想させてしまうためです。

・たびたび
・しばしば
・くれぐれも
・またまた
・わざわざ
・重ね重ね
・続いて
・再三

重ね言葉は気をつけていないと使用して言葉が多いので、弔辞を作成する際は、十分に注意しましょう。

なお、弔辞のなかだけでなく、葬儀や告別式、通夜の参列者との会話のなかで口に出してしまわないように注意が必要です。

弔辞の包み方・畳み方

読み終わった弔辞は、丁寧に畳んでから焼香台や弔辞台にお供えします。
巻紙で弔辞を作成した場合は、後ろ側から畳みましょう。

読み上げながら畳んでいけるため、その後の流れがスムーズになります。

奉書の場合は、まず縦に2つ折ります。
そのあと、さらに3つに折り、最後にまた2つに折ります。

奉書紙で包むのであれば、まず奉書紙の中心に畳んだ弔辞を起き、右そして左の順番で折ります。
そのあと、天地を裏側に折り、表の面の部分に弔辞と記して完了です。

弔辞の例文

弔辞の代表者と故人との関係性は、その場によって大きく異なるでしょう。
弔辞の内容は、基本的に以下のようなエピソードを取り入れながら故人に語りかけるような感じで作成するのがベストです。

● 感銘を受けたエピソードや尊敬すべき点
● 故人との間で経験した印象深い思い出
● 故人が生前気付き上げた素晴らしい功績や記録

厳粛な雰囲気ではあるものの、弔辞はあくまでも故人に対して贈るお別れの言葉です。
そのため、言葉遣いは自然な感じのほうが故人を弔うメッセージとして相応しいでしょう。

上記を踏まえながら、弔辞の例文をご紹介します。

1.自分と故人との関係性

基本的に、弔辞は故人へ向けて話しかけるものです。
そのため、自分と故人との関係性について、わざわざ改めて深く紹介する必要はありません。

「入社して8年、まだお互いに随分と若かったときに、同じ部署に所属したのが貴方との出会いでした。当時から隣同士の机でしたね」

読み上げる際に、司会者が関係性を紹介してくれる場合もあります。
改めて参列者の方に関係性を紹介したい際は、全体にわかりやすいような表現を使用しましょう。

2.自分視点における故人の人となり

故人と過ごした時間のなかで印象深いエピソードなど、故人の人となりがわかる話を取り入れましょう。
その場に同席された参列者がわかるように、エピソードは具体的に表現するのがポイントです。

「部署移動をしてからの最初の1年間は本当に苦労しましたね。貴方が初めてわたしを食事に誘ってくれた日のことは忘れません。わたしが大きなミスをしてしまい落ち込んでいたところ、貴方が声をかけてくれましたね。それからというもの、よく食事に行ったり、遊びに行ったりしました。貴方は昔から、優しくて懐の広い人でした」

印象深いエピソードだけでなく、故人が築いた功績や記録を挙げて紹介するのもよいでしょう。

3.弔辞はご冥福を祈る言葉で締める

自分と故人との関係性、印象深いエピソードや思い出を紹介したら、最後はご冥福を祈る言葉で閉めましょう。

「貴方の明るい笑顔と優しさは、出会った当時から今もずっと変わりません。それはこの場に来てくれたわたしたちの部下も感じていることでしょう。彼ら、そしてわたしの胸のなかに、貴方と過ごした時間のなかで得られた多くのものを大切にしまっておきます。(故人の名前)、本当に今までありがとう。ご冥福を心からお祈りします」

なお、ご冥福を祈る言葉は仏教における表現であり、どの宗教でも通じるわけではありません。
無宗教葬の場合はともかく、仏教のなかでも浄土真宗やキリスト教、神道の葬儀の場では以下のような表現を使用しましょう。

● 浄土真宗:お悔やみ申し上げます
● キリスト教:安らかな眠りをお祈りいたします
● 神道:御愁傷様でした

弔辞は故人に贈る大切なお別れのメッセージ

死は、誰にでも訪れるものです。
大切な存在との別れは、いつか必ずやってきます。

弔辞は、故人に向けて贈れる大切なお別れのメッセージだといえます。
しかし弔辞の経験がない方にとっては、弔辞を頼まれたことを重責に感じてしまう場合もあるかもしれません。
ですが、その弔辞はその方にしか行えないものです。

故人を偲び、自分だけの弔辞でしっかりとお別れを告げましょう。

初七日とは?当日の流れやマナーを解説

初七日は葬儀から間もなく、落ち着いて考える余裕がありません。喪主として初めての初七日となれば、慣れない法要に不安を感じるでしょう。

初七日法要は、葬儀と一緒に執りおこなうことも増えています。別日に改めて準備する必要もなく、参列者への負担も少なくて済みます。

僧侶や参列者に失礼なく初七日法要をおこなえるように、ここでは初七日法要の日取りを始め、当日の流れやマナーについて説明します。

初七日とは

初七日は「しょなぬか」や「しょなのか」と読み、命日から数えて7日目に執りおこなう法要です。

仏教の教えで故人は亡くなってから四十九日間(中陰)は、極楽浄土へ行けるかを決めるために魂が現世とあの世の間に残っているとされています。

行き先が決まるまでは7日ごとに審判が下されます。特に最初の審判の日である初七日は、故人が三途の川を渡る日と言われ、無事に渡りきれるように供養をおこなうのが初七日法要です。

ただし、浄土真宗では7日ごとの審判はなく、亡くなってからすぐに極楽浄土へ行けると教えられています。そのため、中陰を故人に感謝を伝える期間としており、宗派によって意味が異なることを覚えておきましょう。

初七日の数え方

仏教では基本的に、命日を含めて7日目に初七日法要を執りおこないます。正確には、命日から6日後であることに注意しましょう。

しかし、地域によっては命日の前日から数えて7日目に初七日法要をおこなうこともあります。地域の風習に従うか、一般的な初七日の数え方をするかは遺族の意向で決めましょう。

繰り上げ法要と繰り込み法要

繰り上げ法要とは葬儀の日に初七日を繰り上げ、葬儀のあとに初七日法要を執りおこなう方法です。葬儀が終わって火葬したあと、再び葬儀場に戻って初七日法要をおこないます。

繰り込み法要は、葬儀と一緒に初七日法要をおこなう方法です。繰り上げ法要とは異なり、葬儀場でそのまま初七日法要をおこなうので、火葬場から葬儀場への移動時間を短縮できます。

近年は初七日の繰り上げ法要や、繰り込み法要を希望する人も少なくありません。参列者の負担や準備の負担を考え、初七日を葬儀の当日におこなうことが多いようです。

初七日の流れ

葬儀後の初めての法要となる初七日は、故人や遺族にとって非常に大切な法要です。初七日法要の流れをきちんと把握して、当日はスムーズに進められるように努めましょう。

葬儀とは別日に初七日をおこなう場合

葬儀とは別日に初七日法要をおこなうときは、命日を含めた7日後に設定します。ただし、寺院の都合などで7日目におこなえないかもしれません。必ず日数を守る必要はありませんので、寺院や斎場、家族と話し合って決めましょう。初七日の日程は、葬儀の相談で決めるのが一般的です。

また、初七日法要を葬儀とは別日に設けた場合、親族など近しい人に集まってもらうのが一般的です。葬儀の参列者全員に声をかける必要はありません。

初七日法要の当日は、まず参列者を出迎えます。自宅や斎場でおこなうときは、僧侶が到着して挨拶をする段階でお布施を渡します。

法要では、始めと最後に喪主の挨拶があります。挨拶文を事前に考えておきましょう。

喪主の挨拶後に、僧侶による読経があり、焼香、僧侶の法話と続いて執りおこなわれます。最後の喪主の挨拶後、場所を移動して精進落としをおこないます。

法要を寺院や斎場でおこなうときは、位牌と遺骨、遺影を忘れずに持参しましょう。初七日で用意する位牌は、葬儀のときと同じ白木で作られた仮の位牌でかまいません。

繰り上げ法要をおこなう場合

繰り上げ法要では、葬儀・火葬のあとに再び葬儀場に戻って初七日法要をおこないます。喪主の挨拶・読経・焼香・法話・再び喪主の挨拶・精進落としという流れは変わりません。

繰り上げ法要をおこなうときは、火葬場と葬儀場の移動時間を加味してスケジュールを組むようにしましょう。

繰り込み法要をおこなう場合

繰り込み法要では、葬儀に続けて初七日法要をおこないます。法要の内容は、別日でおこなうときや繰り上げ法要と同じです。その後、出棺して火葬場へ移動するため、再び葬儀場に戻る必要はありません。

時間短縮をするために、精進落としは火葬中におこなわれることもあります。

初七日のマナー

初めての初七日法要では、勝手がわからないかもしれません。僧侶や参列者に失礼がないように、当日までに初七日のマナーを確認しておきましょう。

挨拶のマナー

初七日法要の前後にある喪主の挨拶では、僧侶・参列者へのお礼を伝えます。参列してくれたことへの感謝の気持ちと、故人も喜んでいることを伝えましょう。

挨拶では、忌み言葉を使わないように注意します。忌み言葉とは死を連想させる言葉のことで、冠婚葬祭の場では使うことを敬遠されています。

浮かばれない・迷うなどの不吉な言葉や、重ね重ね・続く・再びなどの不幸を繰り返すことを連想させる言葉にも注意が必要です。

精進落としのマナー

精進落としは、初七日法要のあとに僧侶や参列者にふるまう会食です。

元々は精進料理をふるまっていたため精進落としという名前が付いていますが、現在は食事の内容にも肉や魚料理が含まれます。

ただし、鯛などお祝いの席で食べる食材は避けましょう。膳で出すのが一般的ですが、お弁当や寿司などの大皿料理でも問題ありません。

上座を僧侶とし、喪主は下座に座ります。全員が着席したら、喪主あるいは遺族や故人の友人が献杯の挨拶をします。献杯では、グラス同士を合わせず声を押さえる点に注意しましょう。また、グラスをかかげる高さは胸の位置に留めます。

献杯のあと、喪主は参列者に飲み物を注いで挨拶をして回るのがマナーです。

僧侶が精進落としを辞退することもあります。その場合は、「御膳料」として5,000円~1万円を白い封筒に入れて渡しましょう。

初七日の服装

初七日法要では、葬儀で着ていた正喪服のままで問題ありません。別日におこなうときも正喪服を用意します。

男性はブラックスーツ、あるいはモーニングコートを着用し、白のワイシャツに柄のない黒いネクタイを締めます。

女性は黒のワンピースか、スーツやアンサンブルがブラックフォーマルです。過度な装飾が付いたものを避け、光沢のないものを選びます。

時計は宝石や金属がキラキラと光るものは避けます。一般にビジネスで使用されるものであれば問題ないでしょう。

女性のアクセサリーは、結婚指輪も含めてすべて外すのがマナーです。ただし、真珠のネックレスとピアス(イヤリング)は付けることができます。ネックレスは不吉とされる二重・三重のものは避けて、一重のシンプルなものを選びましょう。

香典と香典返しの相場

香典の相場は、年齢や故人との関係で変わります。

両親(義両親)のときは5~10万円、祖父母では1~3万円が一般的です。また、兄弟の場合は3~5万円、親戚や友人・勤め先の上司や部下へは3千円~1万円を包みます。故人からみて同じ等身の人や、会社で立場が同じ人と同じくらいの金額を香典として包むようにしましょう。

香典返しの相場は、香典の3分の1~2分の1です。初七日法要を葬儀と同じ日におこなう場合は、当日に香典返しを渡すこともあります。

包まれていた香典が、香典返しよりも高額だったときは、後日改めて差額分の香典返しをするのがマナーです。

初七日は繰り込み法要だと負担が少ない

初七日法要をおこなうときに必要な知識をまとめました。

初七日法要は現在、繰り込み法要が多く喪主や参列者の負担が減っています。そのため、別日に設定するよりも当日の流れがスムーズです。

初七日のマナーは、一般的な葬儀とほとんど変わりません。
● 正喪服を着用
● アクセサリーは一連の真珠のネックレスとピアスのみ
● 忌み言葉に注意
● 献杯は声を押さえてグラスは胸の高さまで
僧侶や参列者に失礼のないように、ポイントを再確認しておきましょう。

重篤とは?危篤の違いや対応方法を解説

医師から「重篤な状態です」と言われると、パニックになってしまうかもしれません。

「重篤」は、死期が近づいていることを表す「危篤」とは異なります。症状が重く、非常に危険な状態ではあるものの必ずしも回復の見込みがないわけではありません。

しかし、重篤であるときに準備が必要な場合もあります。回復の望みが小さいときや本人がキリスト教であるときなどです。

急な宣告で気が動転してしまうかもしれませんが、まずは深呼吸をしてここで説明する内容を参考ください。

重篤とは

重篤とは、生命にかかわる重大な疾患や生命維持が困難な状態です。重篤であるかどうかに明確な基準はなく、医師の判断で決まります。

厚生労働省は救急医療で重篤に当たる疾患や状態を、下記のように定義しています。ただし、生命に大きな危険はないと判断されればこの限りではありません。
● 病院外心停止
● 重症急性冠症候群
● 重症の大動脈疾患
● 重症脳血管障害
● 重症の外傷、熱傷
● 重症敗血症、特殊感染症
● 重症体温異常
● 重症呼吸不全
● 重症急性心不全
● 重症出血性ショック
● 重症意識障害
● 重篤な肝不全、急性腎不全
● その他の重症病態
上記の疾患以外でも、患者の全身状態から重篤であると判断されることもあります。医師からの説明で、どれくらい切迫した状態なのかを確認しましょう。

医師の言葉が難しくて理解できないときは正直に伝え、わかりやすい説明を求めます。医師には、患者やその家族に症状や治療方法を説明する「インフォームドコンセント」の努力義務があります。聞きにくいときは、看護師に相談するとよいでしょう。[注1][注2]

[注1]厚生労働省:救急医療体制の現状と課題について[pdf]https://www.mhlw.go.jp/content/10802000/000328610.pdf
[注2]暮らしの中の医療情報ナビ:インフォームド・コンセントhttps://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/inavi/k/yougo_data/detail/d_0004.html

重篤と危篤の違い

重篤と似た言葉に「危篤」があります。

危篤とは、重篤よりも症状が重く回復の見込みが極めて低いと判断される場合に使用される言葉です。患者の家族や親族に対して、「ご臨終の覚悟をしてください」という意味で使われます。

危篤にも明確な定義はありません。生命を維持する身体の機能が低下し、治療をおこなっても機能が回復せずに、本人の体力が尽きると医師が判断したときに告げられます。

亡くなるまでの時間は医師にも判断しにくく、危篤と言われてから数時間、数日命が続くこともあれば、数十分数分で亡くなることもあります。

医師から「危篤です」と伝えられた場合は、まずは落ち着いて、後述する手順で対応しましょう。

重篤と重体の違い

重体とは、症状が重く生命にかかわる状態です。重篤よりも症状が軽く、死の危険が少ないときに使われます。身体に対する症状は重いものの、生命維持ができており回復の見込みがある場合に使用される言葉です。

重体の他に「重症」もよく耳にする言葉です。重症とは、症状の程度を表す言葉で、「傷病の程度が3週間以上の入院治療を必要とするもの」をいいます。

重症は、命の危険がない場合にも使用されることがポイントです。単純に、ケガや病気の症状の重さを表すと覚えておきましょう。

同じように、中等症は「傷病の程度が入院を必要とするが重症には至らないもの」、軽症は「傷病の程度が入院を必要としないもの」です。

身内が重篤となった場合

身内が重篤となった場合は、どう対応すればよいか迷うかもしれません。
重篤の場合は、症状が重く命に危険が迫っている状態です。重篤な状態から危篤となる可能性も高く、心の準備をしておく必要があります。

ここでは、身内が重篤と診断されたときの対応について説明します。

まずは落ち着いて深呼吸を

医師から「重篤な状態です」と告げられて、パニックになってしまうかもしれませんが、まずは深呼吸をして落ち着きましょう。

危篤とは異なり、必ずしも「重篤=死が近い」というわけではありません。

混乱して医師の説明が頭に入らない場合は、落ち着いてから再度説明を求めます。医師は、同じ説明であっても対応してくれるはずです。

わからない点は理解できるまで質問をします。質問をするのは、決して恥ずかしいことではありません。医師に直接聞くのが難しいなら、まずは看護師に相談します。家族の対応についても、看護師に聞くとよいでしょう。

家族や友人など近しい人に連絡する

重篤の場合も、症状がより重いなど必要に応じて他の家族や親戚などに連絡をします。一般的には、3親等以内の親族や本人が親しくしていた友人などです。

3親等以内とは、本人からみてひ孫、甥、姪、伯父・叔父、伯母・叔母、曾祖父母までの親族です。危篤でない場合は必ずしも全員に連絡をする必要はありませんが、3親等以内の親族には連絡をして状況を伝えるのがよいでしょう。

親族以外では、本人が親しくしていた友人にも連絡をします。本人が会いたいと思う人たちとの時間を作ることが大切です。

親族や友人へ連絡をするときは、必ず下記の点を内容に含めるようにしましょう。
● 重篤者の氏名
● 自分の名前と続柄
● 入院している病院名と住所、電話番号、病室
● 症状

気が動転して、必要事項を伝え忘れてしまうこともあるかもしれません。上記をメモして上から順に読んでいけば、伝え忘れを防げます。

基本的には、電話で連絡をします。急がない場合はメールでも問題ありませんが、メールの受信に気が付かないことがあるので電話がおすすめです。

夜間の場合は、どれくらい重篤かですぐに連絡をするか、朝まで待つかを決めます。非常に危険だと診断されたときは、夜間でも気にせず連絡をしましょう。夜間の来院については、病院スタッフの指示に従ってください。

勤め先への連絡

身内が重篤な状態で、仕事を休む必要があるときは勤め先に事情を説明して、休暇をとります。すぐに命にかかわる場合でなければ、時短申請をして病院へ通うこともひとつの方法です。

休みをもらったり、仕事を引き継いでもらったりしたときは、助けてくれた同僚や上司へお礼の言葉を忘れないようにしましょう。

宗教別の対応

宗教によっては、重篤な状態になると準備が必要になることがあります。

キリスト教カトリックでは、危篤あるいは重篤な場合に所属の教会へ連絡をして神父を呼ぶ必要があります。「病者の塗油(とゆ)」と呼ばれる生前の儀式をおこなうためです。枕元に祭壇を作り、ろうそくや十字架、パン、赤ワインなどを置いて儀式をおこないます。病者(重篤者)が犯した罪を神に請うことがその目的です。

キリスト教プロテスタントの場合は、所属する協会の牧師に連絡をします。プロテスタントも、聖餐式(せいさんしき)と呼ばれる儀式をおこないます。聖餐式は重篤者の口に赤ワインとパンを与え、安らかに天に召されるように祈りを捧げる儀式です。

カトリック、プロテスタントともに症状が重篤で回復の見込みが薄い場合にも、儀式がおこなわれることがあります。

仏教や神道の場合は、重篤な状態で僧侶を呼ぶ必要はありません。しかし、仏教では従来の枕経(まくらぎょう)をおこなうことがありますので、この場合は僧侶に連絡します。

重篤な症状を理解して必要なら準備をしましょう

重篤と危篤・重体・重症の意味の違いは下記のとおりです。
● 危篤:回復の見込みが薄く、死期が近いこと。
● 重篤:生命にかかわる重大な疾患、あるいは生命維持が難しい状態であること。回復の見込みが少なからずある場合に使われることが多い。
● 重体:ケガや病気が命にかかわる可能性があること。回復の見込みは十分にあり、可能性として命の危険が考えられる場合に使われることが多い。
● 重症:傷病の程度が3週間以上の入院治療を必要とすること。

医師から重篤と言われても、危篤とは異なり回復の見込みがないわけではありません。ですが、「危ない」と言われると誰でも気が動転してしまうものです。まずは、気持ちを整理して落ち着くように心がけましょう。少し落ち着いたら、今後の流れを考えます。

症状が切迫している場合は、親族や親しい友人に連絡をします。キリスト教を信仰している人は、重篤となったときに協会に連絡するのを忘れないでください。生前の儀式が必要になることがあります。

仕事を休む必要があれば、休暇を申請しましょう。職場に申し訳ない気持ちがあるかもしれませんが、大事なときです。あとで後悔しないように、本人との時間を大切にしましょう。

三回忌とは?当日の流れや注意点を解説

三回忌は四十九日や一周忌と並んで特に大切な法要です。
そのため、施主は会場の選定や参列者の招待、会食のセッティングなど、早い時期から準備を進める必要があります。

また、おごそかに故人を供養するため、招かれた側もマナーを守って参列しなければなりません。
こちらの記事では、三回忌についての基本的な知識や、香典の相場、服装などのマナーについて分かり易く解説します。

三回忌とは

はじめに三回忌を行う意味や、一周忌との違いについて解説します。

三回忌は故人を供養するための大切な法要

三回忌は故人が亡くなってから満2年で行われる法要です。
四十九日や一周忌と並んで大切な法要とされ、故人の友人や生前に縁のあった方も招いて盛大に執り行います。

亡くなってから3年目を迎える故人の冥福を祈り、その霊を供養するための仏教行事です。

一周忌の翌年に行う法要が三回忌

一周忌は故人が亡くなってから1年後の祥月命日に行われる法要を指します。
三回忌が行われるのは一周忌の1年後です。

亡くなった年に葬儀や四十九日、翌年に一周忌、さらに翌年に三回忌と3年連続で法要がある点に注意してください。

ここで一周忌の翌年が二周忌や二回忌ではなく、三回忌と呼ばれることに疑問を持つ方もいるでしょう。 回忌で数える際は亡くなったその年の葬儀を一回忌とし、そこから1年後の法要を二回忌、さらに翌年を三回忌とします。
つまり一周忌は二回忌でもあるということです。
ただし、周忌を用いるのは一周忌のみで、以降の主要な法要は三回忌、七回忌、十三回忌と呼びます。

一周忌と三回忌では当日の流れに大きな違いはありませんが、一周忌は喪中期間が終わる節目の日です。 また、四十九日までにお墓の用意が整わなかった場合などは、一周忌のタイミングで納骨を行うこともあります。

三回忌の準備にしておきたい4つのこと

三回忌を執り行う際に準備しておきたい4つのことを解説します。

三回忌は親族だけでなく故人の友人や所縁のある方々も招いて行われるため、準備に時間がかかります。 余裕を持って準備を進めておきましょう。

三回忌の準備は次のような手順で進めていきます。

1. 日程と会場を決める
2. 案内状の送付
3. 会食(お斎)のセッティング
4. 香典返しの手配

1.日程と会場を決める

まずは日程と会場を決めましょう。
日程は故人の祥月命日が理想ですが、近年では週末に行うことも多くなっています。

その場合は祥月命日より前に済ませることが慣わしです。
葬式と違い、三回忌では友引でも問題ないとされています。

三回忌の会場としては菩提寺、自宅、斎場が一般的です。
いずれの会場を選ぶにせよ、早めに場所を押さえないと希望の日時で法要を行えないこともあります。

僧侶の都合もあるので、日程が決まった時点で菩提寺に相談するようにしましょう。

2.案内状の送付

日程と会場が決まり次第、法要に招きたい方へ案内状を送り、参列の可否を確認します。
招待状には以下のような内容を記載しましょう。

● 誰の三回忌か
● 日時と会場
● 会食の有無
● 参列の可否
● 返信期日

案内状は返信用封筒を同封するか、往復はがきを利用します。
参列者の数が確定しないと会食の人数や香典返しの個数も決めることができません。

返信期日を設け、早めに返答を貰えるようにしましょう。
近親者であれば電話などで直接確認しても構いません。

3.会食(お斎)のセッティング

参列者の数が確定したら、会食の準備も進めていきます。
会食の場所はなるべく法要の会場から近い場所、もしくは移動が容易な場所を選ぶようにしましょう。

法要を斎場で行った場合はその場で会食を開くこともでき、準備の手間が省けます。

お店を予約する場合は事前に三回忌法要での利用であることを伝えておきましょう。
そうすることで、鯛や海老など慶事用の食材の使用を避けることができます。

お寺や自宅で会食を開く場合は、お寿司や仕出し弁当の配送サービスが便利です。

4.返礼品の用意

参列者の香典に対する返礼品(香典返し)準備も必要です。
こちらも参列者の人数が決まったら準備を進めましょう。

ギフト専門の業者に依頼をすれば、法要に適した熨斗付けも行ってくれます。

菩提寺がない場合は葬儀社に相談する

昨今では諸所の理由により菩提寺を持っていないという家庭も珍しくありません。
そのような場合は葬儀社に相談すれば、お寺や僧侶を紹介してもらうことができます。

また、近年ではインターネットを利用した僧侶手配サービスもあるので、そちらの利用も検討してみてください。

お布施の相場は30,000~50,000円

三回忌で僧侶に渡すお布施も用意しておきましょう。
お布施の額はお寺によって異なるため、金額が分からなければ直接お寺に問い合わせても問題ありません。

稀に「お気持ちで」と具体的な金額が示されないこともありますが、その際は相場である30,000~50,000円の金額を参考に包みましょう。

お布施以外にも、僧侶をお寺以外の場所に招く際は「お車代」や僧侶が会食に参加しない場合は「御前料」を渡します。
金額の相場はそれぞれ5,000~10,000円が一般的です。

三回忌当日の一般的な流れ

三回忌の流れは流派や地方によって違いはありますが、ここでは以下のような一般的な流れに沿って説明していきます。

1. 施主の挨拶と僧侶入場
2. 読経と焼香
3. 僧侶による法話
4. 僧侶退席
5. 施主による挨拶
6. 会食(お斎)

1.施主の挨拶と僧侶入場

法要のはじめに施主が参列者に向かって挨拶を行います。
ここでは参列いただいたことへの感謝を一言伝え「これより故○○の三回忌法要を行います」と述べて簡潔に済ませます。

施主の挨拶が終わると僧侶が入場し、着席します。
自宅の場合は僧侶が座るための仏壇用座布団を用意しておきましょう。

2.読経と焼香

僧侶の読経が始まるとその途中で参列者による焼香を促されます。
焼香の順番は前に着席している人(故人に近しい人)からです。

焼香の作法は宗派によって異なることもあるので、事前に調べておくとよいでしょう。

3.僧侶による法話

法話は仏教の教えを分かりやすく説いたものですが、5分程の時間で僧侶のお話を頂戴するのが一般的です。

僧侶と故人の関係によっては思い出話によって故人を偲び、法話のかわりとすることもあります。

4.僧侶退席

僧侶が退席したタイミングでお布施やお車代を渡すのが一般的です。
お布施を渡すときは黒いお盆の上に置いて差し出すのがマナーです。

用意がなければ普通のお盆でも構いません。

5.施主による挨拶

僧侶が退席したら再度施主が挨拶を行い、法要が終了します。
続けて会食がある場合は簡潔に済ませて以後の予定を案内し、会食がなくこれで散会となる場合はしっかりとした挨拶が必要です。

6.会食(お斎)

法要後の会食はお斎と呼ばれ、参列者で故人を偲ぶ意味合いがあります。
本来であれば精進料理で参列者をもてなすのが正しい形式ですが、近年ではレストランを予約したり、お寺や自宅でお弁当やお寿司を用意したりすることが一般的です。

会食の終わりには施主が当日最後の挨拶を行い、参列者を見送りながら香典返しを渡していきます。

三回忌の香典と香典返し

三回忌の参列者は香典を用意するのが通例で、施主側はそれに対する返礼品(香典返し)の用意が必要です。
ここでは三回忌における香典・香典返しの相場やマナーについて解説します。

三回忌の香典の相場は1万~3万円

参列者が用意するべき香典の金額は故人との関係によっても変わりますが、近い親族であれば1~3万円が相場です。

● 近い親族(4親等以内が目安)の場合…1~3万円
● 故人の友人・知人の場合…5,000~1万円

これに加え、会食がある場合には食事代として1万円多く包むのが通例です。
夫婦で参列する場合は連名で2名分の香典を包み、食事代も上乗せします。
「4」や「9」は縁起の悪い数字とされていますので、これらの数字が付かない金額となるようにしましょう。

そのほか、三回忌における香典の注意点としては次のようなものがあります。

● 不祝儀袋の表書きは「御仏前(御佛前)」または「御供物料」とする。
● 表書きは薄墨ではなく濃い黒墨で書く。
● 新札には折り目を付ける。(法事では不要とする説もあり)

三回忌の香典返しは手元に残らないものを選ぶ

三回忌の香典返しには食品や消耗品など「手元に残らないもの」を選ぶようにしましょう。
これには不祝儀が残らないようにするためという配慮があります。
お菓子やお茶、石鹸などが一般的です。

香典返しの金額は香典金額の2分の1から3分の1が適切とされています。
1品当たりの1,000~5,000円の商品を選ぶとよいでしょう。

三回忌の服装

三回忌では施主、参列者共に喪服を着用するのが基本です。
しかし、三回忌では必ずしも正喪服である必要はありません。

施主と参列者それぞれの服装について解説します。

施主は正喪服を着るのが望ましい

参列者よりも軽い服装になることを避けるため、施主は正喪服を着用することが望ましいとされています。

男性の正喪服は和装が紋付羽織袴、洋装は黒のモーニングです。
近年では正喪服として紋付羽織袴を着用する男性は少なく、黒いスーツを着用したブラックフォーマルで問題ないとされています。
女性の正喪服は和装が黒の着物、洋装は黒のアンサンブルやワンピースです。肌が露出していることはマナー違反となるので、洋装であればストッキングやタイツも着用するようにしましょう。

また、施主はパンツスーツも好ましくありません。

アクセサリーについては、キラキラと光るものや豪華な装飾は厳禁です。
男性でも目立つネクタイピンや腕時計は身に付けないようにしましょう。
女性の場合は真珠の装飾であれば身に付けることができます。

参列者は略式喪服でOK

施主より格の高い服装にならないよう、ブラックフォーマルを基本とした略式喪服を着用しましょう。
スーツやワンピースの色は紺やグレーでも問題ありません。

ただし、男性の場合ワイシャツは白を選び、ネクタイと靴下、革靴は黒で統一しておきましょう。

気をつけたい三回忌の3つのマナー

三回忌の案内状が届いた際の対応や、当日のマナーについて解説します。
施主に迷惑をかけたり、恥をかかせたりすることのないよう、マナーを守って参列しましょう。

1.案内状の返事は早めにする

三回忌の案内状を受け取ったら早めに出欠の返信をしましょう。
施主は三回忌に向けてさまざまな準備を行っており、その中には参加人数が定まらないと進められないものもあります。

施主の負担を考慮し、スケジュールの都合がつき次第早めに返事をしましょう。

2.参列できないときは供物や供物料を郵送する

案内状が届いた際は余程の事情がない限り参列することが礼儀です。
どうしても参列が難しいのであれば、施主に断りの連絡をしたあと、本来渡すはずであったお供えや供物料を郵送します。

そこにお詫びの手紙も添えるとより丁寧です。

供物料は香典と同じく不祝儀袋に入れ、表書きを書いた状態で送付します。
送り方は現金書留で、必ず三回忌法要の前日までに届くように手配しましょう。

3.派手な服装やアクセサリーは控える

三回忌などの法要では服装は慣例に従った服を着用することが大切です。
法要の場に相応しくない派手な服装やアクセサリーは控えましょう。

髪色が明るすぎる場合も、本来望ましくはありません。
可能であれば事前に黒く染め直すとベターです。

三回忌法法要は事前の準備が大切

三回忌は四十九日や一周忌と並んで大切な法要です。
施主は会場や香典返し、会食などの準備を早い時期から進めておきましょう。

参列者側も服装や香典を予め用意しておくことで、余裕を持って当日を迎えることができます。 万全の状態で三回忌を迎え、故人を弔いましょう。

供花とは?送り方や費用相場を解説

訃報を受け供花を送るとき、どのようなお花を選べばよいか、どの程度の費用をかけるべきかで迷う方は多いでしょう。
供花は葬儀の宗派や地域によって、お花の種類や相場が異なります。供花を送る際は、お葬式に合わせて毎回確認することが大切です。
この記事では、宗教による供花の違いと、送り方や相場、札名の書き方など、供花を送るうえで大切なマナー全般を解説します。

供花とは

供花(きょうか・くげ)とは、故人の冥福を祈り、親族や友人が供えるお花のことです。故人の霊を慰めるだけでなく、祭壇や会場を彩り、葬儀の厳粛な雰囲気を演出する意味合いも含んでいます。
供花はお通夜当日の午前中には葬儀会場に到着するよう手配します。遅すぎても早すぎても、適切なタイミングとはいえませんので注意しましょう。
送付の際は、宛名に喪主の名前を記載します。名札には供花を送る方の個人名、または団体名を書くのが一般的です。

供花の種類

供花に使うお花やデザインは、執り行われる葬儀の宗派によっても異なります。
ここでは仏教やキリスト教など、代表的な宗教ごとに供花の種類を紹介します。

仏教・神道の供花

仏教・神道のお葬式で使う供花は白を基調とし、少し華やかな印象にしたい場合は、差し色に桃や黄・青の生花を添えます。
使うお花の種類は、菊、百合、カーネーション、デンファレ、胡蝶蘭などが一般的です。
供花のタイプとしては、フラワースタンド、籠盛、花輪が用いられ、それぞれの供花に送り主がわかるように札名をつけます。
なお、神式葬儀では仏式葬儀以上に華美なお花は好まれません。注意しましょう。

キリスト教(カトリック・プロテスタント)の供花

キリスト教の葬儀で使う供花は、故人へのお悔やみよりも、神への賛美や遺族への慰めの意味合いが強いです。
お花の色は白を基調とし、ユリやカーネーションなど洋花を使います。供花を送る場所は葬儀会場や教会だけでなく、喪主の自宅である場合も多いです。
供花のタイプは、フラワースタンド、バスケットフラワー、花束などです。アレンジにクロスやハートがあるのはキリスト教式葬儀ならではといえるでしょう。
札名は供花に付けず、芳名板(ほうめいばん)に並べるのが一般的です。

供花の送り方

供花を送る場合、まずは故人の関係者に供花を送ってもよいか確認をとりましょう。その後、必要に応じて葬儀社や花屋に供花の依頼をします。

供花を送ってよいか確認をとる

訃報を受けたら、まずは故人の関係者に供花を送ってよいか確認しましょう。
最近ではお返しの手間などから供花を辞退していたり、斎場の関係で大型の供花を受け付けていなかったりする場合があります。

葬儀社に供花を依頼する場合

供花を送る場合、葬儀を担当する葬儀社へ依頼するのが一般的です。もし担当している葬儀社がわからない場合は、葬儀会場に連絡し確認したうえで手配するようにしましょう。
ほかに供花を送られた方との色合いや金額のバランスも取りやすく、最も安心できる手配方法といえます。

花屋に依頼する場合

葬儀社で供花の手配を行っていない場合、花屋やインターネットに依頼することもできます。
この場合は、葬儀社にお花の持ち込みを禁止していないか確認します。持ち込みができるようなら、供花で使う花の種類や色、サイズ・デザインなどを確認して、ほかの方とバランスがとれるものを注文しましょう。
また、供花は個人よりも会社や親族など複数名で送る場合が少なくありません。手配前のタイミングで、周囲に確認することも大切です。

供花の費用相場

供花は7,000~2万円程度が相場です。送る際はほかの方の状況を確認し、価格帯が合ったものを選ぶようにしましょう。あまりに豪華なお花を送ると、かえって遺族の負担となってしまう場合があります。
ここでは、供花のタイプ別に相場を確認していきます。

スタンド花

一基一段タイプで1万5,000~2万円。一基二段タイプは2万~3万円が相場です。1対(2基)送る場合は倍の値段がかかります。
高さ180cmを超える大型のものが多く、主に斎場に飾られます。

盛籠(花籠)

盛籠は7,000円~2万円が相場です。
アレンジメントタイプで、スタンド花よりも小型の供花です。高さは65cm程度。祭壇側に飾られることが多いです。

花輪

花輪は1万~2万円が相場です。
供花のなかでは最も大型で高さは3.3m程度あり、斎場入口に飾られることが多いです。地域によってデザインも異なります。
また、供花は通常生花で作りますが、花輪については生花・造花どちらのものもあります。

プリザーブドフラワーではなく生花を送る

花輪を除き、供花は生花が基本です。最近ではプリザーブドフラワーや造花など、生花と見劣りのしないものも多く、供花で送ってよいか迷う場合もあるでしょう。
しかし、お葬式に使うお花は、やはり生花が主流です。迷った場合は生花を送り、プリザーブドフラワーはお仏壇用など、ほかの機会に送るとよいでしょう。

供花のマナー

宗派の確認や相場、デザイン・相場を合わせるなど、供花を送る際のマナーはさまざまですが、なかでも迷いやすいのが「札名」でしょう。供花を並べる順番にも影響するため、お花の送り主が誰であるか一目でわかるようにしなければいけません。
ここでは、札名のマナーを確認していきます。

法人で送る場合

会社名を正式名称で記入し、略称は使いません。
例)「株式会社〇〇」

また、取引先などから供花を送る場合は役職の記載も必要です。
例)「株式会社〇〇 代表取締役 〇〇(フルネーム)」

故人の所属していた部署の方が送る場合は、部署と最後に「一同」を記載します。
例)「株式会社〇〇 営業部 一同」

友人の場合

友人同士で送る場合は、「友人一同」と記載します。
また、大学の同期生や趣味の集まりなど、さらに細かく書くこともできます。
例)「友人一同」「〇〇大学 友人一同」

親族の場合

親族で送る場合は〇〇家一同のように記載し、子供や兄弟だけで送る場合は兄弟一同のように記載します。
例)「〇〇家一同」「〇〇家 兄弟一同」

個人で送る場合

個人で送りたい場合は個人名をフルネームで記入します。
例)「△田 〇〇」

連名で送る場合

連名で送る場合は、肩書や役職の高い方の名前が右に来るように記載します。とくに肩書などがない友人同士の場合は、五十音順でよいでしょう。
連名での記入は3~8名程度、それ以上多い場合は「〇〇一同」を使うか、別途書面を用意します。

故人を偲ぶためにも供花のマナーを守りましょう

弔いの心を正しく伝えるためにも、供花は葬儀のマナーを守って送るべきです
。 供花は地域や宗教によってデザインや相場が異なります。お葬式ごとに適切なデザイン・相場などを確認することが大切です。
また、最近では供花の受け取りを辞退する遺族も少なくありません。供花を送る際は遺族の意向に配慮しましょう。

忌引きとは?休暇の日数や注意点を解説

忌引き休暇は身内に不幸があった場合、喪に服すために設けられた特別休暇です。日数は一律ではなく、故人との関係や勤め先によって変わります。とくに、初めて忌引きを申請する際は戸惑う場面も多いでしょう。
この記事では一般的な忌引き日数と、取得方法、休暇明けの注意点を解説します。安心してお別れの時間を過ごすためにも、忌引き制度について理解を深めていきましょう。

忌引きとは

忌引き(きびき)とは、親族が亡くなった際喪に服することや、そのために取得する休暇を意味します。
古代・中世の日本において、死は抗いようのない穢れと認識されていました。死者の親族は穢れを浄化するため、数十日間喪に服していたのです。その名残が忌引き休暇といえます。
現代の忌引きは穢れを祓うというよりも、葬儀の準備や公的機関での手続きのための休暇です。多くの企業で忌引き休暇が導入されています。
また、忌引き休暇は法律上定められた休暇ではなく、あくまでも企業の福利厚生の一環として導入されている特別休暇です。
取得の際は、まず忌引き休暇の有無から確認しましょう。忌引休暇がある場合は、何親等までが適用範囲なのか、何日間取得できるかといった詳細についても押さえておかなければなりません。

故人との関係により忌引きの日数は異なる

労働政策研究・研修機構の平成30年の調査によると、90%以上の企業で慶弔休暇(忌引き休暇など)が導入されています。[注1]
ですが、何親等の親族まで休暇が認められるか、休暇期間は何日かといった詳細は、勤め先によって異なります。 ここでは、一般的な忌引き日数をご紹介します。
[注1]厚生労働省:企業における福利厚生施策の実態に関する調査[pdf]
https://www.mhlw.go.jp/content/11909000/000428993.pdf

故人との関係による忌引き日数の例

● 配偶者:10日
● 実父母:7日
● 子:5日
● 兄弟姉妹:3日
● 祖父母:3日
● 孫:1日
● 叔父叔母:1日
● 配偶者の父母:3日
● 配偶者の祖父母:1日
● 配偶者の兄弟姉妹:1日
このように、姻族(配偶者の父母など)よりも、血族(実の父母や子など)の方が忌引き日数は多い傾向にあります。
また、忌引きは2親等(祖父母)までとし、3親等(叔父叔母)では取得できないこともあります。詳しくは就業規則などを確認するとよいでしょう。

忌引き休暇を取得する際に気をつけること

忌引き休暇を取得する際は、なるべく早めに勤め先の上司へ連絡します。ご親族が危篤・重篤のときに、あらかじめ相談しておくことも大切です。
ここでは、忌引き休暇を取得する際に気をつけるべき5つのポイントを紹介します。

1. 速やかに連絡する

身内に不幸があり忌引き休暇を申請したいときは、できるだけ速やかに勤め先へ連絡します。
連絡の際は下記の内容を伝えましょう。
● 故人との関係(続柄)
● 通夜・告別式の日時と場所
● 休暇を取得する期間(日数)
● 緊急連絡先(電話番号・メールアドレスなど)
忌引き休暇は故人との関係によっても日数が異なります。誰が亡くなったかをあらかじめ伝えておきましょう。
また、お通夜・告別式の日程や会場は、決まり次第速やかに連絡すべきです。上司が葬儀に出席する場合、香典や喪服の用意も必要となります。わかり次第、必ず連絡しましょう。

2. 引継ぎを入念に行う

急な不幸の場合は難しいですが、高齢の家族が重体である場合などは、あらかじめ同僚や上司に仕事内容を引き継ぎます。
実父母が亡くなった場合、7日間程度取仕事をあけることになります。仕事の進捗や、取引先とのアポイントの状況など正確に引き継ぐようにしましょう。
急な不幸の場合は、プライベートの電話番号やメールアドレスを共有し、できるだけ忌引き休暇中も仕事がスムーズに回るように配慮します。

3. 関係先へ連絡する

忌引き休暇を取得する際は、取引先や関係先への連絡も忘れてはいけません。
自身で連絡ができる場合は問題ありませんが、難しい場合は同僚から関係先へ連絡してもらいましょう。
また、アポイントメントが忌引き休暇に重なってしまった場合は、日程を変更してもらうか、同僚や上司に代わりに対応してもらうよう手配します。

4. 就業規則を確認する

忌引き休暇を取得する際は、就業規則も改めて確認しましょう。
忌引き休暇は正社員だと取得できますが、パート・アルバイトは取得できない場合もあります。忌引き休暇が取得できないときは、有給休暇を使えるのか、有給休暇が残っていない場合は欠勤しても問題がないかの確認も必要です。
就業規則について不明な点は上司や人事・総務担当者に確認しましょう。

5. 有給・無給を確認する

忌引き休暇を取得する際は有給か無給かも確認しましょう。
とくに忌引き休暇が有給となる場合、証明のために下記のような書類を提出することがあります。
● 死亡診断書
● 会葬礼状
● 埋葬許可証
● 訃報
忌引き取得の際は、必要書類の確認もあわせて行いましょう。

メールで忌引き休暇を取得する際の例文

忌引き休暇を取得する際は電話での連絡が望ましいです。しかし、突然の不幸の場合、第一報がメールになってしまう場合もあるでしょう。
メールで忌引き休暇を取得する際の例文を掲載します。

忌引き休暇例文

【件名】
忌引き休暇の申請について

【本文】
〇〇課長
お疲れさまです。

夜分遅く申し訳ございません、
〇〇課の〇〇です。

〇月×日未明、祖母〇〇が逝去しました。
葬儀のため忌引き休暇を申請したくご連絡いたしました。

【期間】
〇月〇日~〇月×日まで、(計〇日間)

また、葬儀会場、緊急連絡先については下記のとおりです。

【葬儀会場】
会場名:
住所:

【緊急連絡先】
電話:
email:

急なご連絡となり誠に恐れ入りますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

メールに記載する内容

メールで忌引き休暇を申請する際には、要点を簡潔に記載するとわかりやすいです。
【件名】には忌引き休暇を申請する旨を記入しましょう。
また、【本文】には下記の内容を記載します。

● 故人について(名前や続柄、亡くなった日時)
● 通夜や葬儀の日程
● 忌引き日数
● 葬儀会場の情報(会場や住所)
● 緊急連絡先

なお、第一報がメールとなった場合は、後日改めて電話でも連絡しましょう。

休暇明けに気を付けること

忌引き休暇は長ければ10日間程度取得します。その間、業務の対応をしてくれた上司・同僚・部下に、まずは感謝とお礼を述べましょう。その後、関係先への連絡や業務の進捗確認などをしていきます。
ここでは、休暇明けに気をつけるべき3つのことを紹介します。

1. 上司・同僚へ挨拶とお礼をする

出勤したらまずは上司に挨拶とお礼を述べましょう。その後は同僚や部下など、顔を合わせた際にお礼を述べるとよいでしょう。
また、朝礼などで改めて全員に感謝の言葉を伝えると、より丁寧な印象となります。

2. 仕事内容の確認

業務の進捗状況を確認し、仕事の引き継ぎを受けます。また、忌引きを理由に取引先との打合せをキャンセルしていた場合は、改めて連絡し謝罪したうえで、日程の再調整を行いましょう。

3. 菓子折りを持参する場合は個包装のものがベスト

折り菓子は任意ではありますが、持参することで周囲に感謝の気持ちを表しやすくなります。
持参する場合は、個包装で日持ちがするものがおすすめです。クッキーや焼き菓子、煎餅や饅頭などが無難でしょう。

忌引き休暇を理解し、安心してお別れの時間を過ごしましょう

大切な方の急な不幸は、誰であっても動揺を隠せません。安心してお別れの時間を過ごすためにも、理解しておきたいのが忌引き休暇です。
忌引き休暇は、取得できる日数が故人との関係によって変わります。勤め先によっては、後日書類の提出が必要となる場合もあるでしょう。
忌引き休暇についてわからないことがあれば、勤め先の担当者に確認しておくことをおすすめします。

一周忌とは?当日の流れやマナーを解説

身内がなくなった場合、四十九日法要の次に執り行うのが一周忌です。 一周忌まで喪に服している遺族にとっては、喪が明ける節目ともなる大切な年忌法要ですが、故人の一周忌を迎える場合、どのような準備をしていけばよいのでしょうか。 この記事では一周忌について、施主として準備するべきことや当日の流れ、さらに参列者としても知っておきたいマナーなどを解説します。

一周忌とは

一周忌とは、故人が亡くなってから1年目の命日に営む法要のことをいいます。 一般的に、遺族は一周忌までが喪に服する期間とされているため、一周忌法要は喪が明ける節目でもあります。 年忌法要の中でも、一周忌は最も大切な法要と位置付けられており、遺族や親族だけでなく、友人や知人なども広く参列します。

一回忌とは故人の命日のこと

法要の呼び方として、よく「○回忌」といいますが、「○回忌」は故人がなくなった日である命日を基準にしています。 したがって、一回忌は故人が亡くなった日を指し、一周忌にあたる日は二回忌という扱いになります。 そして、一周忌に続く法要である三回忌は、一周忌の翌年の命日のことになります。
命日一回忌
1年後の命日一周忌=ニ回忌
2年後の命日三回忌
6年後の命日七回忌

一周忌の準備と当日の流れ

一周忌の法要は、故人にとっても参列者にとっても失礼のないよう、きちんと準備することが大切です。 さまざまな関係箇所とスムーズなやり取りができるように、当日までの準備と当日の流れを把握しておきましょう。

当日までに必要な準備

1. 日程を決める
まず始めに、法要を行う日にちを決定します。 本来は命日に行うものですが、参列者が集まりやすいように週末などに行う場合は、命日の前に設定しましょう。
日にちについては、命日の前倒しをすることはあっても、後ろ倒しはできないことを覚えておきましょう。 前倒しなら、1か月程度まで問題はないとされています。
2. 会場を決める
一周忌法要は自宅や葬儀式場、寺院などでも行われます。
参列してもらう人の人数に合わせた広さ、交通の便の良さ、予算などを考慮して決めましょう。 できれば、足腰の弱い参列者に配慮できるような会場を選ぶことをおすすめします。
3. 食事を手配する
葬儀式場が会場の場合は、「お斎(おとき)」とよばれる法要後の食事もお願いできますが、自宅や寺院で行う場合は、仕出し料理を注文したり、料亭に移動して席を設けたりすることもあります。
料理を注文する際は、法要であることを伝え、場にふさわしい素材や料理にしてもらいましょう。
4. 僧侶に読経をお願いする
一周忌法要では僧侶の読経が不可欠です。 葬儀でお世話になったお寺や菩提寺へ連絡し、早いうちに読経をお願いしておきましょう。
このとき、会食に出席されるかどうかを確認しておきます。
5. 参列者への案内状を作成する
参列者に向けた案内状を用意します。 参列者については明確なきまりがあるわけではないので、身内で相談して決めましょう。
一緒に住んでいた家族だけで行うこともあれば、親族や、故人が親しくしていた知人、近所や職場の同僚などにも声をかけることもあります。
家族だけの場合は、電話などで済ませることも問題ありません。
広く声をかける場合は、案内状は1か月前までに送付し、2週間前までに出欠が確認できるように、返信ハガキも同封します。
案内状には故人の氏名と法要の日時、場所、会食について記します。文面を考える時間がない場合などは、テンプレートなどを用いて作成するとよいでしょう。
6. お布施を用意する
僧侶への一周忌法要のお布施は、3~5万円が相場とされています。
会食を辞退される場合は「御膳料」として5千~1万円、その他「御車代」として5千~1万円も合わせて準備します。
お布施などは半紙の中包みに入れ、奉書紙で包むのが最も丁寧ですが、白い封筒や市販の不祝儀袋でもかまいません。
薄墨ではなく黒墨で「御布施」「御車代」「御膳料」と書き、別々に用意します。
僧侶に渡すときに御布施などをのせるための、小さなお盆も準備しておきましょう。
7. お供えを手配する
お供えは、線香や果物、供花などを用意します。
故人が生前好んでいたお花やお菓子などにすれば、故人を偲ぶ場としてもふさわしいでしょう。
いずれも参列者に分けやすいように、個包装のものや日持ちのよいものを選ぶと便利です。
8. 引き出物を準備する
引き出物は、参列者が持参する香典に対しての香典返しのことです。
消えてなくなるものを香典返しにすることが一般的ですが、最近はカタログギフトも増えてきました。
後ほど、さらに詳しく解説しますのでお読みください。

当日の流れ

続いて、一般的な一周忌法要の流れを見ていきましょう。
一周忌法要の流れ解説
参列者着席祭壇を中心にして、右側に遺族・親族、左側に友人知人が座ります。祭壇に近い上座には、故人との縁が深かった人が座ります。
僧侶入場参列者の着席が済んだら、僧侶が入場します。
施主の挨拶法要が始まる際に施主が簡単な挨拶を行います。
僧侶の読経僧侶の読経が行われます。
お焼香僧侶の合図に従い、施主から順番にお焼香します。
僧侶の法話読経後に僧侶から法話を聞きます。故人や遺族との付き合いが深い菩提寺の僧侶などは、故人との思い出などに触れてくれることもあります。
施主の挨拶法要が無事にとり行われたことと、参列者への感謝を伝える挨拶をします。
墓参り一周忌ではお墓参りに行くことが流れになっていますが、墓地が遠方にあったり、まだお墓を持っていない場合などはこの限りではありません。
会食(お斎)参列者と僧侶と共に、「お斎(おとき)」と呼ばれる会食を行います。僧侶が会食に欠席する場合は、「御膳料」を用意します。

一周忌の香典と香典返し

一周忌法要に参列する際に持参する香典と、施主が引き出物として用意する香典返しについてご説明します。

香典の費用の相場

法要の香典は、故人や施主との関係や親交の深さ、自分の年齢や立場によって総合的に判断して決めるものです。 一般的には、故人との関係によって以下のような金額が相場とされています。故人がどのような人物だったかによっても金額は変わってきますので、あくまでも目安の金額です。
関係法要後の会食無法要後の会食有
1~2親等の血縁関係1~3万円3~5万円
3親等以降の親族及び友人、知人 5千~1万円1~3万円

法要には会食がある場合とない場合があります。会食の席が用意されている場合は1~5万円、会食の席が用意されていない場合は5千~3万円ほどが相場でしょう。
故人から見て1~2親等とは祖父母、両親、おじおば、兄弟、子ども、孫などにあたります。3親等以降とはひ孫、従兄弟、従姉妹、甥、姪などが含まれます。

香典返しに適したもの

香典返しは、いわゆる「消えもの」と呼ばれる、後に残らないものやすぐに使ってしまうものが良いとされています。
消えものとはいっても、慶事をイメージさせるようなチョコレートや花束などは選ばないのが一般的です。
食品で定番とされているのは、お茶やコーヒー、海苔やお菓子といったもので、日持ちのするものがよいでしょう。
日用品としては、日常使いできる石けんや洗剤、またタオルもよく利用されます。
香典返しの金額は、いただいた香典の半分か3分の1程度が相場となっているので、品物の単品だけでなく、いくつかを組み合わせたセットを作って金額を調整することもあります。
また、最近ではカタログギフトを香典返しとするケースも増えてきました。使う側が必要なものを選べるために、人気が出ています。

一周忌の服装

一周忌の服装は、施主と遺族は喪服を着用するのが一般的です。
その他の参列者の場合は、喪服あるいは略喪服で出席するのが礼儀です。
案内状に「平服で」とあったとしても、法要という儀式にふさわしい装いをすることがマナーです。

男性の場合

● ブラックスーツや濃紺・グレーのダークスーツ
● 白いワイシャツ
● 黒無地のネクタイ
● バックルがシンプルな黒いベルト
● 黒い靴下
● 金具がついていない黒い革靴
靴やベルトなどは、光沢のないものを選びます。腕時計もシルバーなどの輝きが目立つものは、会場内では外しておきましょう。

女性の場合

● 黒・グレー・濃紺などのワンピースやスーツ、セットアップ、アンサンブル
● ジャケットから見えるインナーも黒色にする(男性と違い白もNG)
● 黒いストッキング
● 黒く光沢のないパンプス
● 黒い布製のバック(皮製なら光沢のない物)
● アクセサリーは真珠の一連ネックレスと結婚指輪や婚約指輪のみ
● ヘアアクセサリーも黒
女性はブラウスやインナーも黒を着用します。
アクセサリーは、つけても一連の真珠までにして、二連や華美なものは慎みましょう。
メイクやネイルも、場にふさわしい色やデザインを選ぶのが、大人としてのマナーです。

学生・子供の場合

● 基本は制服
● 白いシャツに黒、紺、グレーのズボンかスカート
● 靴下や靴は清潔感のあるもの
学生や子供は制服が喪服となります。
制服がない場合は、特別なものを用意する必要はなく、普段着ているものの中で、清潔感のあるものを選べばよいでしょう。

注意したい4つの一周忌マナー

一周忌の法要に参列するにあたり、注意しておきたいマナーをまとめました。

1.案内がきたら基本的に断らない

一周忌法要の案内がきたら、基本的には断らないのがマナーです。
施主側も本当に参列してほしい人に厳選して案内を出しているので、よほどのことが重なっていない限り参列するようにしましょう。

2.出欠席の連絡は早めに行う

一周忌法要のお知らせが届いたら、出欠席の連絡を早めに行いましょう。 施主は、参列者の人数が決まらないと進めることができない準備がたくさんあります。 返信用はがきが同封されている場合は、速やかに送ることがマナーです。

3.当日は早めに到着する

当日は、法要開始20〜30分前頃には到着し、施主に挨拶をしておきましょう。 その際は「ありがとうございます」などの言葉は使わず、「本日はお招きいただき恐れ入ります」という挨拶がよいでしょう。

4.その場に相応しくない言動は慎む

一周忌法要の場では、故人について悪く言うことや故人の死について他人を責めるような言葉は慎みましょう。 故人と関わりのある人が集まり、故人を偲び、故人に対する供養の場であることを忘れないようにしましょう。 【まとめ】

マナーを心得て故人を偲ぶ一周忌にしましょう

一周忌は、身内を亡くして喪に服していた遺族が喪明けする節目でもあります。 故人や参列者に失礼のないように準備を進めながら施主や遺族も気持ちを切り替えて、当日は共に故人を偲ぶ場にしましょう。 形式的なしきたりやマナーを守ったうえで、故人を偲び和やかに思い出話ができるような一周忌にしたいものです。

通夜とは?葬儀との違いや注意点を解説

通夜と葬儀の違いについて、あまりよく分かっていない方は案外多いのではないでしょうか。 しかし、通夜と葬儀の違いを知らないままでは、突然の身内の不幸で喪主や式の準備を行わなければならないときに困ってしまいます。 本記事では、通夜と葬儀との違いや、注意点について解説します。

通夜と葬儀の違い

通夜と葬儀はそれぞれに目的があります。 どちらも葬儀を行う上では大切なものなので、確認しておきましょう。

1.通夜とは

通夜は、故人が亡くなった翌日に行われる儀式です。 主に葬儀場か自宅で行われ、灯と線香の火を絶やすことなく親族や友人などで見守りながら故人の冥福を祈ります。 以前は眠ることなく朝まで行われることが一般的で、日にちをまたぐ前に終わる通夜は、半通夜と呼ばれてしました。 しかし、形式が変化した現在では、短時間式である半通夜のことを通夜と呼ぶようになりました。 かつて通夜は家族などの身内のみで行われることが多かったのですが、現在では仕事の関係者や知人も参加しやすくなりました。 さまざまな都合で葬儀に参加できない人が通夜に参加するケースもあります。 通夜は仕事をしている人も参加しやすいように、夜に行われることがほとんどです。 19時頃に受付が始まり、2~3時間ほどで終了します。 通夜は逝去された日の翌日に行うことが一般的ですが、火葬場の空き状況により葬儀の日にちがずれた場合は、通夜の日程も数日遅れます。 参列者の都合や、葬儀に準備が必要な場合も日にちがずれることがあります。

2.葬儀とは

葬儀は、通夜の翌日に行われる儀式です。 葬儀と告別式を合わせて葬式ともいいます。 遺族が死を受け止めてお別れをする精神的な意味と、故人の成仏祈願を行う意味が含まれています。 葬儀の形式は宗教によって、さまざまな違いがありますが、故人の冥福を祈り別れを見送る儀式である点は共通しています。

3.告別式とは

告別式は、宗教的な意味を持っていません。 故人と親交があった人たちに対して死を公示して、別れを見送る儀式です。 従来は、葬儀が終わり僧侶が退席したあとに告別式は行われていました。 現在では葬儀のときにまとめて行うこともあります。 こうした葬儀と告別式を一緒に行うことをお葬式と呼びます。 お葬式の形式には、家族のみで行う家族葬・通夜をしない1日葬・火葬のみである直葬など、さまざまものがあります。

通夜の手順

通夜が始まるまでに、ご遺体の搬送や告知、納棺などの準備を済ませる必要があります。 進行については、葬儀業者と確認しながら行います。 通夜の準備を短い時間で行う必要があるので、とても慌ただしくなります。 これから説明する通夜の手順について理解しておくと、スムーズに行動できるでしょう。

1.受付

受付は通夜が始まる30分前から余裕を持って開始します。 受付には、少なくても預かった香典の記帳係と、現金管理を行う会計係の2人が必要です。 弔問者の人数が多いと、受付が混雑してしまいます。 通夜の開始がずれてしまうリスクを回避するためにも、大人数の場合は受付を数か所設置しましょう。 故人との関係ごとに受付を設置することも有効です。 香典を受け取ったら、弔問者に名前、住所、連絡先を芳名帳に記入してもらいます。 これらの芳名帳は、返礼品の郵送の際に必要です。 あとで住所が分からず困ることのないように、全ての項目に記入をお願いしましょう。 記入が終わったら、御礼を申し上げて式場に案内します。 寒い時期で上着などがある場合は、受付で預かります。 スムーズに進めるためにもクロークや番号タグを用意しておきましょう。 受付は親族が担当する場合や、会社関係者が担当する場合などさまざまです。 喪主は受付を引き受けてくれた方に感謝の気持ちをしっかりと伝えましょう。 心付けの用意があると、なおよいです。

2.読経・焼香・法話

親族の着席と、弔問者の着席を確認後、開式します。 席順は祭壇から向かって右側が遺族、左側が職場関係者や友人です。 通夜が始まると、僧侶が入場します。 その際、全員で起立して迎えるケースや、遺族のみ起立するケースなどさまざまです。 地域の慣習や宗教によって異なりますので、司会者の指示に従います。 僧侶の読経の時間は30分ほどです。 読経中は司会者の指示に従って順番に焼香を行います。 焼香は席順通り、ご遺族から順番に行います。 焼香後、喪主は弔問者が前を通った際に黙礼をします。 読経と焼香が終わったあと、僧侶から法話がある場合があります。 法話では、仏教の教義について分かりやすく解説してくれます。 法話が終われば、僧侶は退席します。

3.喪主からの挨拶

僧侶の退席後、喪主から挨拶を行います。 参列者に対して感謝の言葉や、故人が生前にお世話になったことに対して御礼を述べましょう。 故人の生前のエピソードを交えながら話す場合もあります。 挨拶は暗記しても構いませんし、紙に書いたものを読んでも構いません。 あまり長くなりすぎず、3分ほどにまとめたものが望ましいです。 挨拶のあと、翌日に行う葬式のスケジュールのお知らせを行い、通夜振る舞いに誘導します。

4.通夜振る舞い

喪主からの挨拶で通夜は閉式です。 しかし、ほとんどの場合通夜のあとに通夜振る舞いという食事会があります。 故人との別れを惜しみつつ、喪主から参列者へ感謝を伝える意味合いがあります。 弔問者は故人の思い出を語りながら食事をし、お酒を飲みます。 食事中、ご遺族はテーブルを回り挨拶をします。 食べ終わったことを見計らって、喪主が締めの挨拶を行います。 通夜振る舞いの料理は、従来は肉・魚を避けた精進料理でした。 しかし、現在ではオードブルや、故人の好物を振る舞うこともあり、多様化しています。 お寿司などは食べやすいため、弔問者にも喜ばれます。 アルコールはお清めの意味があるので、ビール・日本酒を用意します。 お子さんがいる場合は、ジュースの用意もしておきましょう。

5.棺守り

弔問者が退席後、遺族だけで棺守りを行います。 棺守りとは、夜通し明かりと線香の火を絶やさないように棺に付き添うものです。 疲労が溜まっている場合は翌日に響いてしまいますので、体力があるご遺族で行ってください。 高齢者の方や、体力のない方は無理をしないようにしましょう。 最近では、棺守りをしない場合も多くなってきています。 防犯上の面から、宿泊ができない葬儀場も増えてきています。 棺守りを希望する際は、あらかじめ葬儀業者に確認しておきましょう。

葬儀の手順

通夜の翌日は、葬儀を行います。 葬儀は通夜と違い、日中に行われることが多いです。 そのため、ご遺族は午前中に準備を行います。 葬儀業者と確認を行いながら、本番の流れを把握しておきましょう。

1.受付

受付の手順は、通夜の場合とほとんど同じです。 香典を受け取り、芳名帳に記入をお願いします。 葬儀は通夜よりも出席者が増えることが多いです。 そのため、混雑しないように受付を増やすなどの対策をしておきましょう。 また、現金と記帳が合わないなどのトラブルが起きないためにも、信頼のおける人に担当してもらうことが大切です。

2.開式

開式の時間になると僧侶が入場しますので、ご遺族と参加者は合唱・黙礼で迎えましょう。 葬儀業者の担当から短い言葉で開式の辞が述べられます。

3.読経

僧侶による読経が始まります。 読経の時間や内容は宗教によって違いますが、だいたい1時間以内です。 読経の間、ご遺族や参列者は故人の冥福を祈ります。

4.弔辞

読経のあと、葬儀業者の担当から弔辞を述べる人の紹介があります。 弔辞者は指定のあった席で弔辞を延べ、弔辞を祭壇に添えます。 弔辞者は喪主が事前に依頼をしておきます。 故人の上司や、友人など3名ほどに依頼することが多いです。 弔電があるときは、弔辞後に葬儀業者の担当が数通代読し、そのほかの弔電は名前を読み上げて祭壇に添えます。

5.焼香

弔辞が終わったら、再び僧侶は読経を行います。 このときに、僧侶の指示に従ってご遺族から順番に焼香を行います。 流れは通夜とほとんど同じです。

6.閉式

焼香が済むと、僧侶が退席します。 葬儀業者の担当が閉式の辞を述べると、葬儀は終了です。 参列者は指示に従って退席し、外で出棺のときを待ちます。 ご遺族はお別れの儀に参列するので、その場に残ります。

7.出棺

ご遺族や親族でお別れの儀を行います。 祭壇から棺をおろし、ご遺体の周りに生花を添えます。 そのあと、棺の蓋を閉め、棺を霊柩車に運びます。 霊柩車へ棺を納めたら、喪主が参列者に挨拶をします。 挨拶後、喪主と遺族が一礼します。 霊柩車が長いクラクションを鳴らして出棺の合図をしたあと、火葬場へ出発します。

通夜を行う際の3つの注意点

通夜の際に注意する点について、見ておきましょう。

1.日程について

通夜や葬儀の日程は、六曜の友引は避けることが一般的です。 友を引くという字から、死に友人を引き寄せるといわれ、縁起が悪いとされています。 最近では六曜を気にしない人もいますが、参列者のなかには気にする人もいますので、十分な配慮を行ってください。

2.安置時間について

火葬場やご遺体のスケジュールのため通夜を遅らせる場合、ご遺体の状態を守るためにドライアイスや専用施設を使用することがあります。 このような防腐処理は、費用が高額になることがあるので注意しましょう。

3.席順について

式の際の席順はマナーで決められています。 たとえ席が空いていたとしても、勝手な場所に座るのはマナー違反です。 席順は、祭壇から向かって右が親族、左が友人となるケースが一般的ですのでマナー違反にならないように注意しましょう。 【まとめ】

信頼できる業者に依頼して心に残る通夜・葬儀にしよう

通夜と葬儀はそれぞれ違った目的があります。 場面に応じてさまざまなマナーがありますが、事前に知っておけば慌てることもありません。 振る舞いや言動には十分に配慮して、ご遺族を傷つけることのないように気をつけましょう。 時代が変わるにつれて、通夜や葬儀の形式は変わってきました。 しかし、故人の死を偲び新たな旅立ちを見送る気持ちは変わりありません。 心に残り、満足のできる通夜や葬儀を行うためにも、信頼できる葬儀業者に依頼しましょう。

直葬とは?内容や注意点を解説

近年、通夜や告別式といった儀式を行わずに火葬のみを選ぶ人が増えています。 火葬のみとは一体どういった流れなのでしょうか。 本記事では、直葬の内容や注意点について解説します。 また直葬の利用が増加している理由やどのような葬儀方法なのかも詳しく紹介していきます。

直葬とは火葬のみを行う儀式

直葬とは、お通夜・告別式が省略し、火葬のみをする葬儀方法です。 なぜ、今直葬を選ぶ人が増加しているのでしょうか。 ここでは直葬の意味や注意点について見ていきましょう。

1.直葬の意味

直葬は、病院などから火葬場へ搬入後、火葬のみ行う形態のことです。 逝去先から直接火葬場に搬送することから、直葬と呼ばれるようになりました。 直葬という言葉は、元々葬儀業者が使っていた専門用語です。 しかし、徐々に広まり今では一般の人の間でも使用されています。

2.直葬を選ぶ人が増えている理由

日本の法律では、逝去から24時間以上経たなければ火葬ができないと決められています。 そのため、翌日以降に役所の手続き、葬儀場の空き状況、家族や親族のスケジュール確認などを行う必要があります。 また通常の葬儀を行う際には、さまざまなルールがあります。 会葬者へ料理を振る舞う、会葬御礼、香典返しなどです。 葬儀の際にも祭壇、式場、霊柩車、マイクロバスを手配しなければなりません。 しかし、直葬であれば、上記の準備は一切必要ありません。 費用も低く抑えられ、通常2日かかる葬儀も、直葬なら半日で終了します。 このように、直葬は時間も労力もお金も軽減できます。 故人を偲ぶ気持ちが薄れてきているというわけではなく、親族の高齢化や、仕事の都合などさまざまな理由によって直葬を選ぶ人が増えているのです

3.直葬の注意点

直葬の注意点は、周囲に理解されにくいことです。 ご高齢の方や、しきたりを大切にしている人からは、直葬は礼儀のない葬儀だと思われてしまうこともあります。 また、直葬は立会う人数も限られます。 親しい人数名や、親族のみの参列で行った場合、葬儀に参列できず残念に思う人が出てきてしまう可能性があります。 このようなことを防ぐためにも、直葬を行うときは前もって周囲の人に伝えておく必要があります。 参列できなかった人には、後日に弔問する機会を作るなどの丁寧な心配りを心がけましょう。

直葬の流れ

では次に、直葬の流れについて見ていきましょう。

1.臨終

病院で逝去された場合、担当医が「死亡診断書」を作成します。 そのあと、葬儀業者・搬送業者に連絡して、ご遺体は安置場所へ搬送されます。 病院以外の場所で逝去された場合は、かかりつけ医が死亡確認・死因特定を行います。 療養中以外の事故や突然死などは、警察による検視があることがあります。

2.搬送、安置

前述したように、日本では、死亡後24時間以上経過しなければ火葬が行えません。 そのため、一般的に24時間以上経過するまで、安置場所に搬送されます。 安置場所は自宅でも構いません。 自宅が難しい場合は、葬儀業者に相談して安置場所を手配してもらいます。 安置場所が決まったら、葬儀業者と葬儀の打ち合わせを行います。

3.納棺

ご遺体に死装束を着せて、葬儀業者スタッフが棺へ納めます。 このとき、故人が好きだったものを一緒に納棺してもらうことが可能です。 不燃物などのものは入れられないので、事前に確認しておきましょう。 納棺は遺族立ち合いのもと行われるケースと、葬儀業者に一任するケースがあります。

4.出棺

火葬の時間が近づくと、いよいよ出棺です。 出棺の時刻は、交通状況などを考慮して決定されます。

5.火葬

火葬場では、故人と最後のお別れを行います。 仏教徒の場合、僧侶に火葬炉前で読経してもらうこともできます。 お別れのあと、ご遺体は荼毘に付されます。 火葬が終わるまでの時間は、だいたい1~2時間ほどです。 遺族は控室で待機し、火葬が終わるのを待ちます。

6.骨上げ

骨上げとは、火葬が終わった遺骨を骨壷におさめることです。 喪主と血縁が近い順に2人1組で専用の箸を使って遺骨を挟み、骨壷におさめていきます。 遺骨は足から順番に拾い、1番最後に喉ぼとけをおさめます。 骨上げの方法は地域によって慣習がある場合もあります。 火葬場のスタッフの指示に従いましょう。 【まとめ】

直葬は周りの理解が大切!信頼できる業者選びも忘れずに

直葬は、現代社会に合ったスタイルの葬儀方法であることが分かりました。 従来の葬儀と比べ費用が抑えられ、時間や労力も減らせるので、遺族の負担を大幅に減らせます。 なかには、しきたりに厳しい人や、直葬についてよく知らない人もいます。 十分に周囲に配慮して、理解を得ることが大切です。 満足できる葬儀が行えるかどうかは、葬儀業者によって左右されます。 後悔しないためにも、数社から比較して1番良い葬儀業者を選んでください。 直葬を行う際は、信頼できる業者に依頼しましょう。

弔電とは?書き方や料金、注意点を解説

弔電とは、お通夜や葬儀・告別式に出席できないとき、故人へのお悔やみやご遺族への励ましの気持ちを伝えるための電報です。 お通夜の場合は前日までに、葬儀・告別式の場合は欠席することが確定したら、できるだけ早急に弔電の手配をしましょう。弔電を書くときは、故人に敬称をつけ、忌み言葉は使用しないように注意が必要です。 今回は、弔電について、書き方や料金、注意点などをくわしくご紹介いたします。

弔電とは

弔電とは、大切な方のご訃報の際、故人やご遺族に対し、お悔やみや励ましの気持ちを伝えるための電報のことです。お通夜や葬儀、告別式、または故人の年忌法要に参加できないときに送ります。 日本に電報が誕生したのは1870年のことです。はじめは東京〜横浜間だけでしたが、1875年には電信線が全国に縦貫しました。 遠距離の相手にもすぐにメッセージを送れる電報は、冠婚葬祭と相性がよく、1930年代には慶弔電報サービスがスタート。とくに弔事に関しては、急な訃報の際、お悔やみの気持ちをできるだけ早くお伝えできる通信手段として、大切な役割を担っていました。 電話やメール、SNSなどの通信手段が発展した現在でも、弔電は弔慰のお気持ちを形にしたものとして、葬儀や告別式で読み上げられたり、儀礼的な意味を込めて利用されています。 最近では、お線香やブリザードフラワー、押し花をセットにしたものや、台紙にオルゴールが付いたもの、さまざまなバリエーションの弔電が販売されています。

弔電の送り方

弔電を送る際は、NTTを利用するのが一般的です。申込み方法は、電話またはインターネットの2つがあります。 申込みをする前に、次の4つの項目のメモを用意しておくとスムーズです。 ● 弔電受取人の氏名 ● 葬儀・告別式の日時 ● 弔電の送付先と式場名 ● 弔電受取人と故人の続柄

弔電メッセージや台紙に悩んだら電話がおすすめ

電話で申込む場合は、局番なし「115」に電話します。弔電のメッセージや台紙が決まっていなくても、専門のオペレーターが丁寧に対応してくれるので、弔電が初めての人におすすめです。受付時間は8時から19時までで、当日配達が可能です。

24時間可能で便利なインターネット受付

インターネットからの申込みは、24時間受付可能です。ただし、当日配達を希望する場合は、19時までに申込みをする必要があります。 手順としては、まず申込み専用サイトにアクセスし、台紙(商品)を選択します。続いて送付先の情報・弔電のメッセージ・差出人の情報を入力し、レイアウト表示画面を確認します。修正箇所がなければ支払い方法を選択し、申込み完了です。 差出人の情報には、氏名だけでなく会社名や団体名を添えるとよいでしょう。 また、住所を記載しておくと、遺族の方がお礼状を出すときの手間を省くことができます。

弔電を送るタイミング

弔電は、お通夜や葬儀、告別式が始まる前に届くようにしましょう。 お通夜の当日のご遺族は、業者との打ち合わせなどで悲しみに暮れる間もないくらい慌ただしい時間を過ごしています。弔電はお通夜前日までに届くよう、できる限り配慮しましょう。 葬儀・告別式に弔電を送る場合は、開始時間ギリギリではなく、最低でも1時間前に弔電が届くように送ります。ご遺族から直接訃報のお知らせをいただいている場合は、葬儀・告別式のあとに弔電が届くことがないよう、くれぐれも注意しましょう。 お通夜や葬儀・告別式に参加できないと判明したら、できるだけ早めに弔電を手配することが大切です。

弔電の料金

弔電の料金は、使用する台紙やメッセージの文字数によって大きく異なります。まずメッセージ数ですが、NTTを利用した場合の料金は次のとおりです。
電話からの申込みインターネットからの申込み
〜25字660円700円
26〜30字750円790円
31〜35字840円880円
36~40字930円970円

以降、5文字増えるごとに90円ずつ料金が加算されていきます。なお、お届け予定日の3日前までに申込みをすると、上記電報料金から150円割引が適用されます。 台紙は500円代のものから、1万円以上するものまでさまざまです。台紙に押し花や刺繍があしらわれたもので、500円〜3,000円程度、お線香付きのものだと、1,500円~6,000円程度です。ブリザードフラワーやオルゴールがついたタイプの場合は、8,000円〜1万5,000円以上するものもあります。 どのような商品を選ぶかは、個人や受取人との関係性によって変わってくるでしょう。会社から弔電を送る場合は、3,000円〜5,000円程度が大体の相場です。

弔電の書き方

弔電の書き方についてご紹介します。弔電の書き方に決まった形式はありませんが、最低限のマナーはあります。次の2つのポイントを押さえておきましょう。

1. 弔電の宛名は主に喪主

弔電を送るときの宛名は、特別な事情がない限りは喪主にするのが一般的です。喪主の氏名がわからない場合は、「(故人名)さまご遺族さま」などと表記します。 社葬の場合の宛名は、葬儀責任者の方の氏名を記載します。

2. 故人の名前は敬称で記載する

弔電に記載する故人の名前は、相手への敬意を表す敬称を用います。弔電で使用する敬称は、故人と受取人の関係性によって異なります。
受取人と故人の関係故人の敬称
受取人の夫 ご主人様(ごしゅじんさま)・旦那様(だんなさま)
受取人の妻 ご令室様(ごれいしつさま)・奥様(おくさま)
受取人の父 ご尊父様(ごそんぷさま)・お父様(おとうさま)
受取人の母 ご母堂様(ごぼどうさま)・お母様(おかあさま)
受取人の祖父 ご祖父様(ごそふさま)・御祖父様(おじいさま)
受取人の祖母 ご祖母様(ごそぼさま)・御祖母様(おばあさま)
受取人の兄 ご令兄様(ごれいけいさま)・お兄様(おにいさま
受取人の姉 ご令姉様(ごれいしさま)・お姉様(おねえさま)
受取人の弟 ご令弟様(ごれいていさま)・弟様(おとうとさま)
受取人の妹 ご令妹様(ごれいまいさま)・妹様(いもうとさま)

弔電を書く際の注意点

弔電を書く際は、次の2つの点に注意しましょう。

1. 忌み言葉は避ける

弔電を書くときは、文面に「忌み言葉」を使わないように注意しましょう。 忌み言葉とは、「畳語(重ね言葉)」や、「死」や「苦しみ」表す直接的な言葉、繰り返しを連想させる言葉のことです。不幸が重なることや繰り返すことを連想させるため、冠婚葬祭の場では使用しません。 ● 死や不幸、苦しみを連想させる言葉…死ぬ、死亡、自殺、逝去、存命、生きる など ● 畳語(重ね言葉)…たびたび、くれぐれ、かさねがさね、またまた、再三、次々、いよいよ、かえずがえす など ● 繰り返しを連想させる言葉…引き続き・再び、続く、追って、次に、また など このほか、「浮かばれない」「消える」といった、不吉な表現も使用してはいけません。「たびたび」や「次々」などは、無意識に使ってしまいがちな言葉のため、とくに注意が必要です。

2. 宗教・宗派によって使ってはいけない言葉がある

弔電では、宗教や宗派によって使ってはいけない言葉が異なります。 たとえば神式では、「冥福」「供養」といった言葉は使用しないため、避けたほうがよいでしょう。キリスト教式は、神式同様「冥福」「供養」のほか、「成仏」「往生」という言葉も使ってはいけません。

弔電の文例

ここでは、弔電の文例を状況別に3つずつご紹介いたします。

一般的な弔電の文例3選

● ご逝去を悼み、心よりお悔やみ申し上げます。 ● ○○様のご逝去に接し、謹んでお悔やみ申し上げますとともに、衷心より哀悼の意を表します。 ● ○○様の訃報に接し、大変驚いております。ご生前のお姿をお偲びし、悲しみにたえません。安らかにご永眠されますよう心よりお祈りいたします。

敬称が入る弔電の文例3選

● ご尊父様のご訃報に接し、心よりお悔やみ申し上げます。 ● ご母堂様のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。 ● ご令室様の突然のご訃報に接し、愕然といたしております。ご遺族様のお悲しみは計り知れないものと拝察申し上げます。謹んでご冥福をお祈りいたします。

会社で送る弔電の文例3選

● 社長様のご逝去の報に接し、弊社社員一同、心からご冥福をお祈り申し上げます。 ● 貴社会長様のご逝去に際し、社員一同、驚愕しております。生前のご功績を偲び、謹んで哀悼の意を表します。 ● 貴社社長様のご訃報に接し、惜別の念を禁じ得ません。当社社員一同、心よりお悔やみ申し上げます。ご功績に敬意を表しますとともに、謹んで哀悼の意を表します。 【まとめ】

弔電は故人を偲ぶ気持ちを伝える大切なメッセージ

大切な方やそのご家族のご訃報の際、どうしてもお通夜やご葬儀・告別式に出席できない場合は、弔電を打って故人を偲ぶ気持ちを伝えましょう。 弔電に決まった書き方はありませんが、死や苦しみの直接的な表現や重ね言葉、繰り返しの言葉など、忌み言葉を使用してはいけません。 弔電は、遅くてもご葬儀や告別式の1時間前に届くように手配します。お通夜の場合は、ご遺族の負担を考慮し、前日までに届ける気配りが必要です。
  

逝去とは?意味や死去との違いを解説

死を表現する言葉には、逝去・死去などがあります。 逝去と死去の違いや、どのような意味があるのかを知らない方に向けて、正しく使い分けができるよう逝去の意味や死去との違いについて解説します。 また、身内が亡くなった際に伝える順番や方法、訃報を受けた際の適切な声かけ・気持ちの伝え方などを解説いたします。

逝去と死去の違い

逝去・死去という言葉は、場面や立場によって、使い分けの決まりがあります。 死の場面では、普段よりも一層言葉遣いには気を使う必要があります。 間違えて使うと故人に対して失礼になってしまうこともあるので、注意が必要です。 それぞれの意味と使い方を解説いたします

逝去の意味

逝去は、死の尊敬語にあたります。 自分の家族・身内以外の方が亡くなったときには、相手を敬う気持ちを込めて逝去という言葉を使います。 自分の身内に対して逝去を使うと、身内に尊敬語を使っていることになってしまいますので、注意しましょう。 もちろん、社長などの役職が高い人だけではなく、友人にも逝去は使われます。 「ご逝去」という言葉もよく耳にします。 通常であれば、ご逝去という言葉は二重敬語となり適切ではありません。正しい言い方は「逝去した」です。 しかし、死との対面は厳粛な事態です。ご遺族にいつも以上に配慮する必要があります。そのため、ご逝去という言葉もふさわしい表現だと言えます。

死去の意味

死去とは、人が死んでこの世を去るという意味です。 尊敬語ではないため、家族・身内が亡くなったときに使います。 ただし、自分が属している組織のメンバーが亡くなった際にも、外部の人に対して死去という言葉を使います。 たとえば、勤務先の社長が亡くなった場合、取引先へは死去を使います。 しかし、社長の奥様に対してご挨拶をする際は、逝去を使います。 このように、逝去と死去は場面や立場によって使い分けが必要です。 故人・ご遺族の方に失礼にならないよう、十分に気を付けて使い分けを行ってください。

死を表すそのほかの表現

逝去・死去の違いについて解説しました。 日本語では死を表す言葉はほかにもいくつかあります。 死を表す4つの言葉の意味を紹介します。

1. 急逝の意味

逝去によく似た言葉で、急逝という言葉があります。 急逝は、急に亡くなったことを表現しています。 「逝」という漢字が使われていますが、尊敬語ではありません。 そのため、急逝は身内にも使うことができます。

2. 永眠の意味:文章で使用されることが多い

永眠とは、永遠の眠りにつくことを意味します。 主にはがきや電報といった、文章を書く際に使われるケースが多いです。 眠りとは、死を比喩した表現であり、逝去・死去と比べると、間接的な表現方法となっています。 故人が身内の場合、「永眠する」という使い方をします。 一方、身内以外の場合には、「永眠される」と尊敬語を付けて使います。

3. 亡くなるの意味

亡くなるという言葉は、人が死んでしまうことを表現しています。 死ぬというと直接的な表現になってしまうため、この言葉が使われることがあります。 亡くなる、という言葉は尊敬語だという考え方もあります。 しかし、丁寧語としての意味合いがあるため、身内にも使用可能です。 故人が身内以外であった場合には、「お亡くなりになる」と尊敬語を付けて使います。

4. 他界の意味:死亡通知などで使用される

他界には、この世ではない別の世界であるという意味があります。 この別の世界とは、死後の世界のことを指します。 永眠と同じく、死を間接的に表した言葉です。 他界は、死亡通知といった文書で使われることが多いです。 尊敬語ではないため、身内に使うことができます。 身内以外の場合には、「他界される」と尊敬語を付けて使います。

適切な声掛け・気持ちの伝え方

身近な人の突然の訃報を受けたとき、どのように声をかければいいのか悩む方は少なくありません。 ご遺族の気持ちを傷つけないために、細心の注意を払う必要があります。 3つの場面ごとに、適切な声掛けや気持ちの伝え方を見ていきましょう。

1. 訃報を受けた際の声掛け

訃報を受けた際、「今後も」「重ね重ね」「追って」という繰り返しを連想させる言葉は避けましょう。 このような言葉は、ご遺族に不幸が繰り返されることを想像させてしまいます。 また、「亡くなった」は「ご逝去に」という言葉に、「生きていたころ」は「ご生前」という言葉に言い換えます。 気持ちに配慮しつつ、伝えたい思いやねぎらいの言葉をかけ、ご遺族を元気づけましょう。 もし遠方で会いにいけない場合、メールや電話で気持ちを伝えることも有効です。 直接会いに行ってお悔みの言葉を伝えるのが一番ですが、相手は葬儀の準備で忙しいことも考えられます。突然会いに行くのではなく、お伺いを立ててから駆けつけましょう。その場合も、無理に連絡を取ろうとせず、相手の気持ちや状況を優先させてください。 なお、駆けつける際は喪服ではなく、地味な色合いの服装で伺いましょう。 故人が親しい友人の親族などの場合は、堅苦しい言葉を使う必要はありません。親身な言葉で思いを伝え、気持ちに寄り添いましょう。

2. 葬儀に参列した際のお悔みの言葉

葬儀に参列した際、お悔みの言葉を失礼のないように伝えます。 多少言葉が少なくても、ご遺族に気持ちは十分伝わります。 故人が友人であった場合は、辛く悲しい気持ちと、お悔みの言葉を伝えましょう。その際、「何かできることがありましたら、遠慮なくお申し付けください。」と添えておくとなおよいでしょう。 何か役に立ちたいという気持ちを伝えておきましょう。

3. 葬儀に参列できなかった際の電報

遠方やスケジュールの都合上、葬儀に参列できないこともあります。その際は、相手にお悔やみの電報を送りましょう。 電報は、お通夜、葬儀、告別式が済むまでの間に届くように送る必要があります。間に合わなかった場合は電報は送らず、後日に手紙を郵送しましょう。 電報に書いた内容は、ご遺族に読まれます。 故人のプライベートな話や、ご遺族が不快に感じるような内容は控えましょう。 思い出のエピソードを書くのではなく、「故人との語りつくせない思い出で、今は胸がいっぱいです。」といったような文章に留めておきましょう。 親しい間柄であったことがわかる文章を入れると、お悔みの気持ちがご遺族にも伝わります。 また、ご遺族の敬称も、続柄によって使い分けが必要です。 お父様はご尊父、お母様は母堂様、息子様はご子息様といった言葉に言い換えてください。

身内が亡くなった際に伝える順番

身内が亡くなった際は、伝える順番にも配慮が必要です。 以下の順番で伝えましょう。 1. 家族・親族 2. 葬儀業者・寺院 3. 故人の友人・会社関係者 4. 地域

家族・親族

家族・親族には、亡くなった事を一番初めに伝えましょう。 親族は葬儀の参列のために、日程を調整しなければなりません。そのため、家族・親族には早めの連絡を心がけましょう。

葬儀業者・寺院

次に、葬儀業者に連絡をします。必要であれば寺院にも連絡してください。このときに、葬儀の日程や場所を決めていきます。 葬儀に呼びたい人数によって会場の規模が変わってきます。 大体の人数でよいので、業者と打ち合わせておきましょう。

故人の友人・会社関係者

葬儀の日程が決まったら、故人の友人・会社関係者に連絡を入れます。 故人が会社員の場合は、会社の上司・同僚などをとおして、職場の人に伝えてもらいましょう。 訃報の連絡と同時に、葬儀の会場・日程を伝えましょう。

地域

現代では、近所づきあいが希薄になっている地域も多いですが、自治会・町内会などのある地域は、関係者への連絡も忘れずに行いましょう。

身内が亡くなった際の訃報の連絡方法

昔と比べ、現在ではさまざまな連絡手段があります。 訃報の連絡方法には明確なルールはないので、相手に確実に伝わる方法を選びます。 電話・手紙・メールなど、連絡が取りやすい方法で伝えましょう。

電話

家族の場合は電話やLINEなど、普段の連絡手段でいち早く訃報を伝えます。 とくに若い世代にはLINEが有効です。 遠方の親族や高齢者の方の場合には、電話がよいでしょう。手紙やはがきだと、届くまでに日数がかかるためです。 葬儀に参列するために日程調整をしてもらうことも考えると、電話で素早く伝えるほうが親切です。

メール

会社関係者であった場合は、メールで連絡しても構いません。 早急に連絡しなければならない場合にも、メールは一斉送信できるため、非常に便利です。しかし、メールは便利である一方で、読んでもらえたかどうかが分かりにくいデメリットもあります。 相手に伝わりやすいように、件名に「訃報」「〇〇逝去のお知らせ」などと入れておくようにしましょう。

手紙・ハガキ

葬儀後のお知らせには、手紙・ハガキで送ることがマナーとされています。 時代によって、葬儀への考え方は変化します。 最近では、身内だけで葬儀を行う家族葬も増えてきました。家族葬の場合、葬儀後に訃報の連絡をする場合もあります。 葬儀後に訃報の連絡をする場合には、家族と親族のみで葬儀をしたことや、事後報告であることのおわびの言葉を添えるようにしましょう。 それぞれの言葉に込められている意味を理解し、場面に合った適切な言葉遣いができるよう、意識してください。 【まとめ】

葬儀は信頼できる葬儀業者に依頼しよう

逝去と死去には使い分けの明確な違いがあることを解説いたしました。 お悔みの言葉は、敬称・敬意を表現する言い回しに十分注意して、ご遺族の心情に配慮して気持ちを伝えましょう。 さまざまな気持ちがあっても、お悔みの言葉は短くて構いません。ご遺族をねぎらう気持ちや感謝の気持ちは、相手に伝わります。 いざというときに慌てないためにも、葬儀の準備は事前に行うことが大切です。後悔なく故人を送り出すためにも、葬儀は信頼できる葬儀業者に依頼しましょう。

家族葬とは?内容や注意点を解説

核家族化が進む日本では、葬儀を行う際に家族葬を選択するケースが増えてきているといわれています。家族葬は従来の盛大な葬儀とは異なり、ごく親しい身内のみで見送る葬儀のことです。 家族葬の具体的な内容や流れがよくわからない方も多いでしょう。本記事では、家族葬の内容や注意点について解説していきます。ぜひご確認ください。

家族葬について

家族葬とは、どのような葬儀のことをいうのでしょうか。家族葬は親しい間柄の人や家族などの身内で行われる、小規模な葬儀のことを指しますが、実ははっきりした定義があるわけではありません。 ここでは、家族葬の内容について詳しく見ていきましょう。

家族葬とほかの葬儀との違い

一般的な葬儀が個人の関係者を多く呼ぶのに対し、家族葬の場合「家族しか参列できない」と思っている人も少なくないでしょう。しかし実際には、「家族のみ」と厳格に決められているわけではありません。親しい友人・会社関係の人を呼ぶケースも多いです。 家族葬の流れは一般的な葬儀と変わらず、親族の想いがより反映されやすい点がメリットといえます。少人数で故人を見送れるので、家族にとって納得できる葬儀がしやすいといえるでしょう。落ち着いた雰囲気のなかでゆっくりと故人を見送れることが、ほかの葬儀との大きな違いです。 一方で、参列できない方が多くいる点には注意しましょう。参列をお断りする際などは、十分に配慮しなければなりません。

家族葬が向いている人

家族葬は、以下のような人に向いています。 ・家族やごく親しい身内のみで見送りたい ・参列者があまりいないので、小規模の葬儀をしたい ・家族の心がこもった小さな葬儀を行いたい ・故人が家族葬を生前に希望していた 逝去後、ご遺族は関係者への連絡や事後処理など、やるべきことが多く、どのような葬儀にするか考える時間があまり取れないことも多いです。 故人が生前に希望していた内容を尊重しつつ、家族で話し合いを行い、家族葬に決定するケースもあります。

家族葬の範囲

先ほどお伝えしたように、家族葬に明確な定義はないため、参列者にも範囲はありません。 家族・親族はもちろんのこと、友人・知人や会社関係者であっても参列することができます。 家族葬に呼ぶ参列者の範囲は大きく分けて3つあります。

1. 家族のみ

同居していた家族のみで行うケースです。 現在は就職や結婚で家を出ている子供も含めて考えます。 参列者の人数は10名以内になり、小規模の葬儀です。

2. 家族と親しい親族

故人と親しく付き合いがあった一部の親族を呼ぶケースです。 血縁関係が濃い親族を呼ぶこともあります。 参列者の人数は15〜25名ほどの葬儀になります。

3. 家族と全ての親族

親族には全員連絡を行うケースです。全員といっても、接点のある親族のみを指します。この場合、50名以内の規模の葬儀になることが多いです。 なかには遠方で足を運ぶことが難しい親族もいますが、参列するかどうかは相手の判断に任せます。「自分だけ呼ばれなかった」と残念な気持ちにさせてしまうことのないよう、十分配慮しましょう。 どのような規模・かたちで見送りたいかによって、葬儀のスタイルは変わってきます。家族でよく話し合い、連絡する範囲を決めてください。

参列者のマナー

書面で訃報の連絡を受けたとき、家族葬を行う旨の記載があり、日程などの詳細が書かれていないことがあります。この場合は親しい身内のみで見送るという意味であることを察して、弔問はやめておきましょう。 また、家族葬はごく親しい人たちのみで行うことが一般的なので、同伴者を連れて参列することは極力控えるべきです。家族葬に来てほしいと連絡を受けた際は、別の知人を連れて弔問に訪れることのないように注意しましょう。 なお、家族葬の流れなどは、一般の葬儀とほとんど同じです。開始時刻も一般の葬儀と同じである場合が多いでしょう。焼香の方法なども一般の葬儀と変わりありません。

喪服について

弔問には、黒色のスーツなどを着て訪れるのがマナーです。故人の生前の希望で服装に指定がある場合がありますが、できるだけ落ち着いた服装で参列しましょう。 喪服には3種類あり、正喪服・準喪服・略喪服です。通常、喪服とは準喪服のことをいいます。 準喪服は男性の場合黒色のスーツで、女性の場合は黒色のフォーマルな服装です。一般的には、三回忌あたりから、全員が準喪服か正喪服を着ます。 なお、準喪服の格下にあたる略礼服は平服です。平服の指定があった場合は略礼服を着用しましょう。

式場・葬儀社について

式場を選ぶ際のポイントは、家族葬のノウハウがあるかどうかです。また、ご遺族の気持ちに寄り添える提案や、充実したサービスを行っている葬儀業者を選びましょう。 また、故人を自宅以外で安置する場合、安置室があるかどうかも確認しておく必要があります。安置室は個室・大広間など、葬儀業者によって設備が違いますので、注意してください。 葬儀業者によって特徴や強みはそれぞれ異なりますが、ご遺族や参列者がゆっくりと故人を見送りできる葬儀業者がベストです。 複数の葬儀業者を比較して、一番満足できる会社を選びましょう。

家族葬のメリット・デメリット

家族葬を行う際には、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。 詳しく見ていきましょう。

家族葬のメリット

家族葬は少人数で行われることも多いため、参列者への気遣い・準備といったご遺族の負担が軽減されます。故人とのお別れの時間をゆっくりと取ることができる点は、大きなメリットといえるでしょう。出棺までの短い時間を身内だけで過ごしたい方にも、家族葬がおすすめです。 また、参列者がごく親しい関係者のみである場合、思い出話に花を咲かせることもできます。ご遺族と参列者は、気兼ねなく最後の時間を過ごすことができるでしょう。 一般的な葬儀の形式にとらわれることなく、故人・ご遺族の気持ちをかたちにしやすいのが家族葬です。故人が生前、葬儀に関する希望をもっていた場合も、家族葬なら実現しやすいでしょう。

家族葬のデメリット

家族葬は小規模で行うことが多いため、訃報を連絡する人が限定されてしまいます。弔問が少人数になると、どうしても香典は少なくなってしまいます。 一般的に葬儀の費用の一部は、香典の収入でまかなわれています。香典が少ないと、ご遺族の金銭的な負担が増えてしまうかもしれません。 また、葬儀が終わったあとに訃報を連絡した人から弔問を希望する連絡があるケースもあります。訪問の際には部屋の片付けや、香典返しなどの準備も必要です。思わぬところで手間がかかってしまったり出費が発生したりする可能性もあるでしょう。 慣習やしきたりに厳しい地域の場合、家族葬自体が「故人に対する無礼」と思われてしまうこともあります。葬儀後トラブルになるケースもありますので、家族でしっかりと話し合っておきましょう。

家族葬の流れ

地域や慣習、宗教によっては異なることもありますが、基本的に家族葬の流れは一般の葬儀と変わりません。大きく分けると、下記のような流れです。 1. 死亡診断〜打ち合わせ 2. お通夜当日 3. 葬儀・告別式 それぞれについて、具体的に見ていきましょう。

1. 死亡診断〜打ち合わせ

まずは、死亡診断から葬儀の打ち合わせの内容を紹介します。

死亡診断

担当の医師から死亡診断書を受け取ったら、葬儀業者へ連絡します。早めに電話をして、空いている会場をおさえてもらいましょう。家族や親族への連絡もこのときに行います。 葬儀を依頼する葬儀業者についても大まかに決めておくとよいでしょう。

故人を安置場所まで搬送する

葬儀業者が病院までお迎えに来て、故人を寝台車で安置場所まで運びます。安置場所は自宅であることも多いですが、自宅以外を希望する場合は葬儀業者に相談して場所を確保してもうことも可能です。 故人が安置場所に到着したら、家族で線香を手向けます。

葬儀の打ち合わせ

葬儀業者と、葬儀の打ち合わせを行います。喪主、葬儀の日程や場所、祭壇、棺などを決めていきます。葬儀の内容に希望がある場合は、このときに伝えておきましょう。 打ち合わせ時に疑問に思うことがあれば、葬儀業者へ必ず説明を求めることも大切です。葬儀後にトラブルが起こることを防ぐためにも、不明点はうやむやにせず、納得できるまで話を聞いてください。 打ち合わせのときには、死亡届の記入も必要になります。死亡届の提出・火葬場の手続きは葬儀業者が代行することが多いです。

2. お通夜当日

お通夜当日は、湯灌(ゆかん)・納棺式、通夜式を行います。それぞれについて解説します。

湯灌・納棺式

故人が旅立つための身支度を整え、棺に納める段階です。湯灌には、訪問介護などで使われるバスタブが用意されます。 略式の湯灌の場合は入浴を行うのではなく、アルコールのついた脱脂綿で優しく身体を拭きあげます。

通夜式

寺院で読経をしてもらい、家族は焼香を行います。通夜式が終わったあとは通夜振る舞いという食事の時間を設けます。 しかし、家族葬は身内だけの場合も多いため、通夜振る舞いをしないことも多いです。

3. 葬儀・告別式〜火葬・収骨

葬儀・告別式、出棺、火葬・収骨までの流れを紹介します。

葬儀・告別式

寺院による読経があり、家族は焼香を行います。弔事・弔電などの奉読は、このときに行われることが多いです。 読経が終わると、故人と最後のお別れの時間となります。棺がスタッフにより開けられると、家族がお花を納めていきます。時間になると棺の蓋は閉じられ、出棺の準備に入っていきます。

出棺

故人を霊柩車に乗せ、火葬場へ向かいます。霊柩車の後ろから、家族を乗せた車・タクシー・バスも続きます。 喪主は位牌を持ち、霊柩車に同乗することが一般的です。

火葬・収骨

火葬が終わるまでは、だいたい1~2時間かかります。その間、家族は控え室で待機します。 火葬後は、収骨・骨上げを行います。家族が2人1組となり、専用の箸で遺骨を一つひとつ拾い上げます。遺骨は足の方の骨から順番に骨壷に入れていき、最後に喉ぼとけを納めて完了です。 以上が、家族葬の主な流れです。

家族葬に参列する際の注意点

ここでは、家族葬に参列する際の注意点3つを確認していきましょう。

1. 服装

家族葬に参列する際は、ほかの葬儀と同様、まずは服装に気をつけましょう。 家族葬では、男性はフォーマルのブラックスーツ、ネクタイ、靴下、靴も黒を選びネクタイピンの使用は避けてください。スーツの下に着るシャツは白を選びましょう。 女性の場合は、フォーマルの黒いスーツかワンピースを着用しましょう。黒がなければグレーや紺でも問題はありませんが、露出が多いデザインは避けるのがマナーです。メイクも華美にならないよう、ナチュラルメイクを心がけましょう。

2. 香典について確認しておく

家族葬では、ご遺族が香典を辞退するケースが少なくありません。逆に、香典を持参しないと失礼にあたる場面もあります。 葬儀案内を確認して、香典辞退に関して記載があるかを確認しておきましょう。もし葬儀案内に香典に関する記載がなければ、香典を持参しておいたほうが無難です。

3. 供花・供物は香典に合わせる

家族葬の場合、通常の葬儀で持参することの多い供花や供物についても、香典同様、ご遺族が辞退するケースがあります。そのため、葬儀案内に香典に関する記載があるかを確認し、香典辞退の旨があれば、供花や供物の持参は避けましょう。

家族葬に参列しない場合の注意点

ここでは、家族葬に参列しない場合の注意点を3つ紹介します。

1. お悔やみの手紙を出す

家族葬に参列できないうえに、後日弔問できるような目処が立っていないのであれば、故人との関係を記したお悔やみの手紙を出しましょう。ご遺族が香典を辞退していない場合は、現金書留で香典を送っても問題はありません。

2. 弔問にうかがう

家族葬に参列できない代わりに、弔問にうかがいます。事前に必ず、弔問を辞退していないかどうかを確認してください。案内状に弔問を辞退する旨が記載されているのであれば、弔問は避けましょう。 弔問は、適したタイミングにうかがうようにするのがマナーです。葬儀から遅くなってしまうと失礼にあたりますが、日が浅いとバタバタとしているため迷惑になってしまいます。葬儀から1週間後を目安に喪主に連絡をしたうえで、弔問しましょう。

3. 弔電を送る

弔電を送るという方法もあります。弔電であれば返礼する必要がないため、迷惑にはあたりません。ただ、弔電を省略、辞退されるケースもあるので、弔問同様に喪主に確認をとってから弔電を送ったほうがよいでしょう。 【まとめ】

家族葬はメリット・デメリットをよく理解して行いましょう

家族葬の内容や流れ、注意すべき点について紹介しました。 核家族化が進んでいる日本にとって、家族葬は時代に合った葬儀の形式であるといえます。利用者は増加傾向にあり、今後も需要は増え続けることが予想されます。家族葬を取り扱う葬儀業者も増えていますので、さまざまな業者を比較して、信頼のおける葬儀業者を選んでください。 家族葬は参列者も少なく、身内のみで行うことも多いことから、ご遺族が周囲に気を遣う場面が少なくなります。ご遺族の負担が少なくなった分、故人とのお別れの時間をゆっくりと過ごせる点は大きなメリットです。 しかし、香典収入が少なく葬儀の費用負担が大きいケースや、参列できない人との間でトラブルが起きる可能性があります。家族葬について連絡する際は、十分配慮するよう気を付けてください。 家族葬は、メリット・デメリットをそれぞれよく理解したうえで行うことが大切です。故人・家族の希望などをよく話し合い、不明点は葬儀業者に問い合わせましょう。

49日とは?意味や式の概要を解説

四十九日(49日)の意味・数え方・費用などについて詳しくご存知でしょうか。四十九日についてしっかり理解して行えば、故人が良い世界に生まれ変わる後押しができます。 今回は四十九日の意味や式の概要を解説します。

四十九日とは

仏教によると、人は亡くなったあと、49日目に仏様のいる極楽浄土に向かうとされています。四十九日までの間は7日ごとに閻魔様の裁きを受けます。そして49日目には、極楽浄土に行けるかどうかの最後の審判を受けるのです。そのため、四十九日には盛大な法要を行い、供養を行います。 四十九日までは、死者の霊はたどり着くところが決まらずに、この世とあの世の間をさまよっているとされています。そのため、遺族は7日ごとの裁きの日に合わせて法要を行い、故人の霊が無事に成仏できるよう祈るのが昔からの習わしでした。 個人が生まれ変わる世界は、次の6つの内のいずれかだといわれており、これを「六道輪廻」と呼びます。 ● 地獄(じごく)道  ● 餓鬼(がき)道  ● 畜生(ちくしょう)道 ● 修羅(しゅら)道  ● 人間(にんげん)道  ● 天道 四十九日は喪に服していた遺族が日常生活に戻る日であるとされています。なお、一般的には、四十九日に呼ぶべき人の決まりはとくにありません。

四十九日の数え方

ここでは四十九日の数え方を説明します。

葬式からではなく命日から数える

四十九日は命日から数えるのが一般的です。命日を1日目として、四十九日を計算します。亡くなった日から48日後が四十九日です。 ただし、関西地方では故人が亡くなった日の前日から数える場合もあります。こうした数え方は、関西地方の「お逮夜(おたいや)」という風習の影響です。お逮夜とは初七日、四十九日、一周忌といった供養日の前夜のことで、飲食の席を設けます。以前はお逮夜と四十九日の両日に法要を行っていましたが、現在では四十九日に法要を営むのが一般的です。

初七日・四十九日などの忌日法要の数え方

初七日・四十九日などの忌日法要の数え方としては、以下のとおりです。
初七日(しょなのか)亡くなってから7日目
二七日(ふたなのか)亡くなってから14日目
三七日(みなのか)亡くなってから21日目
四七日(よなのか)亡くなってから28日目
五七日(いつなのか)亡くなってから35日目
六七日(むなのか)亡くなってから42日目
四十九日亡くなってから49日目
初七日から六七日までを「中陰」と呼びます。この中陰のうち、五七日で閻魔大王からの審判が下ります。そして、その後14日間の猶予を経て、四十九日をもって裁きが下されるとされています。この裁きで善い行いをしていたことが認められれば、極楽浄土へ生まれ変われるとされているのです。 「中陰」または「中有」は、死者があの世へ旅立つ期間と解釈されています。また、浄土真宗では、故人は臨終と同時に浄土に往生する(即身成仏)と考えるので、中陰期間は、故人に対する追慕、故人を通して「生と死」について考え、謹慎し求法の生活をする期間であると捉えられています。 この中陰を迎えることで、魂は新しい生物として生まれ変わります。

四十九日に向けた準備

ここでは、四十九日に向けた準備について説明します。

四十九日の日程を決める

法要の日程は、一般的に、故人の四十九日に最も近い、土・日・祝日がよいとされています。四十九日が平日の場合は49日目よりも「前」の、最も近い土・日・祝日に法要を行いましょう。49日目よりあとの土・日・祝日は避けるべきです。 日程が決まったら参列者への案内状の手配もしましょう。返信用のはがきを差し出し、参列の可否が分かるようにしましょう。

会場や食事の手配

法要の日を決めたら、会場や会食を手配します。一般的には、お寺や墓地・霊園を利用します。料理店・レストランや菩提寺の本堂などで行うケースが多いですが、会場がご自宅という場合も少なくありません。 料理店・レストランを予約するときは、四十九日法要後の食事であることを伝え忘れないようにしましょう。

僧侶の手配

四十九日にはお経を読む僧侶が不可欠です。 家がお世話になっている菩提寺がある場合は、菩提寺に依頼しましょう。菩提寺がない場合は、葬儀社に依頼するという方法もありますし、僧侶手配サービスを活用するという方法もあります。自分たちに合う方法を選びましょう。

納骨式の準備

納骨式を行う場合、墓前へのお花やお供え物の準備をします。また、納骨式では墓石を動かして納骨しなければなりません。墓石はとても重いため、石材店などに納骨の手伝いを依頼するケースも少なくありません。

本位牌の用意

葬儀のときにいただいた白木の位牌はあくまで仮位牌です。そのため、忌明け後は本位牌を祀ります。すでにご先祖様の位牌がある場合は、同じ寸法で同じ形のものを選ぶのがよいとされています。その際には、ご先祖様の位牌より新しい位牌が高くならないように気をつけて下さい。

四十九日当日の流れ

ここまで四十九日に向けた準備について説明しました。やることは少なくありませんが、きちんとした準備をしましょう。ここからは、四十九日当日の流れについて説明します。 四十九日当日の流れは以下のとおりです。 1. 開式と施主の挨拶 僧侶が着席したら開式します。施主による開式の挨拶は、簡単なもので構いません。 2. 読経および焼香 僧侶による読経が始まります。また、僧侶の合図で施主から血縁の近い順に焼香をします。 3. 閉式 僧侶による法話を経て、閉式になります。 4. 会食会場への案内 閉式したら会食会場に案内しましょう。 5. 会食 献杯から始まります。

遺族・参列者の服装

四十九日での遺族・参列者の服装は略礼装を着用するのが一般的です。 男性の場合は黒系の上下スーツと黒ネクタイを締めた白ワイシャツの組み合わせがよいとされています。靴や靴下も黒系または暗色系のものを着用しましょう。アクセサリーは結婚指輪と婚約指輪以外は極力避けましょう。 女性の場合は黒系のスーツ・ワンピースなどです。パンプスやストッキングも黒系のものを着用してください。アクセサリーは結婚指輪や婚約指輪以外は、なるべく着用しないのが基本です。真珠のネックレスやイヤリングであれば、故人を悼む意味になりますので、身につけて問題ありません。 ここまで四十九日の概要について説明してきましたが、四十九日の費用はどのぐらいかかるでしょうか。自宅以外で法要を行うという場合には、式場の使用料がかかります。式場の使用料は場所や広さによっても異なりますが、3万~5万円ぐらいが相場だいわれています。 ほかに、引き出物代、僧侶へのお布施、香典返しなどがかかります。

引き出物代

四十九日に出席した方々に対し、供物などをいただいたことに対するお返しとして、引き出物を持ち帰っていただくことが慣わしとなっています。引き出物代はおよそ約3,000円が目安です。

僧侶へのお布施

四十九日のお布施は、葬儀のお布施の一割程度が一般的です。そのため、目安としては3万~5万円です。また、お布施とは別に、お車代として5,000~1万円ほどを渡しましょう。

香典返し

香典返しの金額相場については地域によってさまざまです。一般的には、東日本はいただいた香典の半額、西日本は3分の1にあたる品物がよいとされています。 香典返しで適切な品物を知っておくことも、迷わずに品物選びをする際には重要です。「消えもの」と呼ばれる使えばなくなる品物がよいとされています。具体的には、菓子折りやお茶といった食べ物や、洗剤などの日用品がよく選ばれます。肉や魚は仏教の不殺生に反するタブーのため、避けましょう。 最近では品物の代わりにカタログギフトを贈り、相手の方で好きなものと交換してもらうケースも多いです。カタログギフトについては、使い方を理解している方や期限内に交換できる方に向いています。

香典の金額相場と香典袋の書き方

四十九日の費用について説明しましたが、逆に受け取ることになる香典について説明します。

四十九日の香典の金額相場は?

四十九日の香典の金額相場は葬儀と同じか、少し低めです。故人が親の場合は1万〜10万円、祖父母であれば3,000〜3万円、知人や友人であれば3,000〜1万円です。

香典袋の書き方

香典袋の書き方としては、表面に表書きと名前を、裏面に金額と住所を記します。中袋がある場合は、その表面に金額を、裏面に住所を記しましょう。 仏式では表書きを「御霊前」ではなく、「御仏前」と書くようにしてください。これは故人がすでに成仏したとみなされるためです。 金額については「金○○圓」という形で記しましょう。縦書きで数字を書くときは、漢数字の旧字体を使います。 【まとめ】

四十九日は故人を極楽浄土へ送るために大切な法要です

ここまで、四十九日の意義・準備・費用などについて説明してきました。四十九日についてしっかりとしたイメージができたという方もいらっしゃることでしょう。 四十九日には、故人が極楽浄土に向かうにあたって大きな意味があります。正しく行い、故人が仏様のもとに迎えるようにしましょう。

喪中はがきの書き方は?送る時期や親族の範囲を解説

身内に不幸があった場合、年末に喪中はがきを送らなければなりません。 これは、喪中はがきが「新年の挨拶(年賀状)を遠慮したい」旨を伝えるものだからです。 しかし、そう頻繁に送るものでもないため、喪中はがきを送る際にいろいろと悩むこともあるかもしれません。 この記事では、喪中はがきの書き方や送る時期、誰に出すのかといったことを、喪中はがきを書くときの注意点とともにお伝えします。

喪中はがきとは?

喪中はがきは、1年以内に身内に不幸があった場合に、「喪中のため新年の挨拶(年賀状)をご遠慮したい」ということを伝えるもので、「喪中欠礼状」または「年賀欠礼状」ともいいます。 毎年12月に入ると何通か受け取るため、古くからある慣習のように思う人も少なくないでしょう。 しかし、新年を祝ったり喪に服したりする風習にくらべると、喪中はがきの歴史はずっと浅く、年賀状が一般に普及し始めた明治時代以降に広まりました。 年賀状が日本国民にすっかり根付いたことにより、喪中はがきも日本古来の慣習のように感じられているということでしょう。

喪中はがきを送る時期と送る相手

喪中はがきは11月中旬から12月初めに送る

前述のように、喪中はがきは「新年の挨拶を失礼する」ことを伝えるために送るものであるため、相手が年賀状の準備をするまでに届くように送るのがベストです。 年賀状は、毎年12月中旬ごろから受付開始となるため、12月初めごろに届くように送るとよいでしょう。 逆に、あまり早い時期に送ってしまうと、受け取った側が忘れてしまうこともあるため、早くても11月より前には出さないほうが無難です。 なお、12月中旬以降に身内に不幸があった場合は、喪中はがきを送らず、松の内(1月7日)が明けてから寒中見舞いとして「年末に不幸があり、新年の挨拶を失礼しました」と伝えてもかまいません。

喪中はがきは2親等以内の親族が亡くなった場合に送る

喪中はがきは、以下の2親等以内(1親等、2親等)の親族が亡くなった場合に送るのが一般的です。 ・1親等:両親、配偶者、子、配偶者の両親 ・2親等:兄弟姉妹、祖父母、孫、配偶者の祖父母、兄弟姉妹の配偶者、配偶者の兄弟姉妹 ただし、2親等以内であっても、たとえば同居していない配偶者の親や、兄弟姉妹の配偶者などが亡くなった場合には送らないケースもみられます。 反対に、2親等以内でなくても、故人と同居していたり、親交が深かったりした場合には、悲しみが大きいため喪に服したいとして、喪中はがきを送る場合もあります。 このように、喪中はがきを送るか送らないかを迷ったときは、自身と故人とのつながりの深さによって決めるとよいでしょう。

喪中はがきは年賀状を出している相手に送る

繰り返しになりますが、喪中はがきは、「新年の挨拶を遠慮したい」ということを伝えるために送るものです。 したがって、普段、年賀状をやり取りしている相手に送ることになります。 ただし、喪中であることを知っている親戚には、送らない場合も多いようです。 とくに、葬儀に参列してもらった場合は、重ねてのお知らせとなってしまうため、避けたほうが無難でしょう。

仕事関係はケース・バイ・ケース

ひとくちに仕事関係の人といっても、付き合いの深さはさまざまです。 プライベートでも深い付き合いがある人や、故人とも顔なじみであった人には、喪中はがきを送るべきでしょう。 いっぽう、取引先など純粋に仕事を通じてのみの関係である人に対しては、余計な気を遣わせてしまうことになるという理由で送らない場合も多いです。

喪中はがきの書き方

弔事は宗教や宗派、地域によって慣習が異なるため、喪中はがきにも厳然たるルールといったものはありません。 しかし、やはり相手に違和感や不快感を与えないようにマナーを守って書くことが重要です。

官製はがきの場合は胡蝶蘭柄の料額印、私製ハガキの場合は弔辞用切手を使う

喪中はがきに官製はがきを使う場合は、料額印面(切手の絵柄)が胡蝶蘭柄のものが一般的です。 インクジェット用のものも販売されているので、手書きにもプリンターにも対応できます。 私製ハガキ(市販ハガキ)を使う場合は、弔辞用の切手を貼りましょう。 郵便局で「弔辞用の切手」または「喪中はがきに貼る切手」といえば購入できます。

イラストを使う場合は薄い色合いの花がよい

文面に文字だけが並んでいると少し寂しいと感じる場合は、菊や蓮、桔梗、胡蝶蘭、ユリなど、弔辞によく用いられる花のイラストを使うとよいでしょう。 色は薄墨や淡いブルー系、淡い紫系などの薄い色合いにします。 どの花のイラストにするかを迷ったときは、故人の好きだった花や、故人のイメージに合う花を選ぶのがおすすめです。 また、花言葉から選ぶという方法もあります。 代表的な花言葉をいくつかご紹介しましょう。 ・菊:高貴・高潔・高尚 ・蓮:清らかな心・神聖・雄弁 ・桔梗:清楚・誠実・従順・気品・胡蝶蘭:純粋・無垢・威厳 ・ユリ:純粋・純潔・無垢 ・ツバキ:完全な愛 ・カキツバタ:幸運 もちろん、ここで紹介した以外の花を用いてもかまいません。 また、花以外にも、故人の趣味に関連するイラストを使うのもおすすめです。 いずれの場合も、派手な色を使うことを避け、淡い色合いで表現するようにしてください。

写真は使わないほうがよい

年賀状に家族やペット、風景などの写真を使うケースはよく見られますが、喪中はがきには写真は使わないほうが無難です。 「年賀状の代わりに出すものだから」と間違った解釈をして、年賀状と同様に写真を使った喪中はがきを出すのは、マナーとしてもよくありません。 とくに、故人をしのんでほしいとの思いから、故人の写真を喪中はがきに使ってしまうと、遺影のようになってしまいかねません。 受け取った側も、あまりいい気持ちにはなりませんし、どう処分していいか困ってしまうでしょう。 とはいえ、近しい間柄の人に送る場合は、落ち着いた雰囲気の風景写真などを使うこともあるようです。

文面に書く内容

一般的な喪中はがきの文面をご紹介しますので、参考にしてください。 なお、儀礼的な文章の共通マナーとして、次の2点があります。 喪中はがきを書く際も、この点に留意しましょう。 ・句読点を入れない ・行の頭を1字下げない また、パソコンなどで作成する場合は、明朝体または楷書体のフォントを使いましょう。

1.主文

  「喪中につき 新年のご挨拶をご遠慮させていただきます」   「喪中につき 年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます」   「喪中につき 年頭のご挨拶を失礼させていただきます」 などを、大きめの文字で書きます。

2.故人の続柄、名前、亡くなった年齢、亡くなった月

  「父 〇〇が△△月に□歳にて永眠いたしました」   「△△月に母 〇〇(享年□)が永眠いたしました」 などを、主文より小さい文字で書きます。 なお、「□歳」と書く場合は満年齢を用いますが、「享年□」と書く場合は数え年を用います。 数え年とは、誕生したときを1歳とし、以降1月1日に1歳年をとるという数え方です。 たとえば、10月に80歳の誕生日を迎えた人が翌年2月に亡くなった場合、満年齢は80歳ですが、数え年では82歳となります。 したがって、上記例文に年齢をあてはめると、同じ年齢で亡くなった場合でも次のように異なる表記になります。   「父 〇〇が△△月に80歳にて永眠いたしました」   「△△月に母 〇〇(享年82)が永眠いたしました」 このように、「享年」を使う場合は注意が必要です。

3.感謝の言葉などの結びの挨拶

  「長年にわたるご厚誼に深く御礼申し上げますとともに 明年も変わらぬご交誼のほどお願い申し上げます」   「生前賜りましたご厚情に深く感謝いたしますとともに 皆様が健やかなる新年をお迎えになりますよう心よりお祈り申し上げます」   「本年中のご厚情に心より感謝申し上げますとともに 明年もご厚誼のほどよろしくお願いいたします 時節柄くれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます」 などを、「2.故人の続柄、名前、享年、亡くなった月」と同じ大きさの文字で書きます。

4.差出年月

前述のように、喪中はがきは11月中旬~12月初めに出すのが最も適したタイミングとなりますので、「〇〇年11月」あるいは「〇〇年12月」と書きます。

5.差出人名

差出人の住所と氏名をハガキの左下に書きます。 夫婦の名前で出したい場合は、連名にしてもかまいません。

喪中はがきでほかの報告はしないほうがよい

年賀状には、近況報告を手書きで一言添える場合も多いですが、通常、喪中はがきには近況報告を書きません。 とくに、結婚や出産などのお祝いごとの報告は避けましょう。 喪中はがきを送るタイミングでお祝いごとの報告をしたい場合は、寒中見舞いに書くようにするとよいです。 なお、寒中見舞いは、松の内が明ける1月7日以降に送ります。 【まとめ】

喪中はがきで、喪中とともに感謝の気持ちを伝える

喪中はがきは、喪中のため年賀状を出さないことを儀礼的に伝えるものであるため、年賀状を準備し始めるであろう11月中旬から12月初めが最適な送付時期です。 2親等以内の親族が亡くなった場合に送るのが一般的とされていますが、故人とのつながりの深さによって決めてもかまいません。 文面は、本記事でご紹介した書き方を参考に作成する、または市販の喪中はがきやインターネットサービスを利用してもよいでしょう。 悲しみのなか、喪中はがきを準備するのは辛いことではありますが、生前、故人と交流を持っていただいた方に感謝の気持ちとともにお伝えできればよいですね。

法事・法要とは?回数や流れ、注意点を解説

法事や法要を滞りなく執り行うためには、各行事の意味や内容を知り、準備しなければならないことや当日の流れを正しくおさえておくことが重要です。 今回は、法事主催者と参列者双方の立場に立ち、法事や法要に必要となる知識や注意点についてご紹介していきます。

法事・法要とは

「法事」や「法要」は、亡くなった方の冥福を祈るため、通夜や葬式といった葬儀の後に人々が集まって執り行う仏教行事のことを指します。この「法事」「法要」はいずれも同じ意味を指すように思われがちですが、実は違う意味合いのものです。 「法事」「法要」それぞれの意味について確認をしておきましょう。

法事とは?

法事とは、亡くなった方の冥福を祈り、成仏を願って、家族や親族が集まる仏教的儀式です。 具体的には、僧侶を招いて読経をあげてもらい、参列者は焼香を行ったあと、人々が集まって行う会食などを含めた行事までのことをいいます。

法要とは?

一方、法要とは、法事から会食などを除いた、純粋に亡くなった方の冥福を祈るための供養行事を指します。 僧侶による読経、参列者による焼香までの儀式が法要という扱いになります。

法事の回数と種類

法事の回数と種類はどのような形となっているのでしょうか。 通常、四十九日までは「中陰法要」、以降は「年忌法要」と呼ばれています。以下、それぞれについての回数や種類等の内容をご紹介します。

中陰法要

亡くなった方が現世と冥土の間をさまようとされている49日間は、「中陰」と呼ばれる期間です。この期間が終わったあと、死者は極楽浄土へ旅立てるかの審判が閻魔大王から下され、来世で生きる世界が決定するといわれています。 そのため、中陰の間は七日おきに行われる裁きに合わせて個人を供養し、法要を行うことで、亡くなった方の冥福を祈ります。この法要を「中陰法要」と呼びます。中陰法要を営む日は全部で8つです。

初七日(しょなのか):死後7日目

初七日は本来、不動明王により司られる死後7日目の法要とされていました。しかし、現在では、大勢の親族を集めるのが大変なため、葬儀当日に行われることが多くなっています。

二七日忌(ふたなのか):死後14日目

死後14日目に執り行われる法要です。釈迦如来により司られます。

三七日忌(みなのか):死後21日目

死後21日目に執り行われる法要です。文殊菩薩により司られます。

四七日忌(よなのか):死後28日目

死後28日目に執り行われる法要です。普賢菩薩により司られます。

五七日忌(いつなのか):死後35日目

死後35日目に執り行われる法要です。地蔵菩薩により司られます。

六七日忌(むなのか):死後42日目

死後42日目に執り行われる法要です。弥勒菩薩により司られます。

七七日忌(なななのか)/四十九日(しじゅうくにち):死後49日目

死後49日目に執り行われる法要です。薬師如来により司られます。 四十九日で中陰の期間は終わりとなり、この日を「満中陰」「忌明け」と呼ぶことが多くなっています。四十九日には、白木の位牌を本位牌に変える「開眼供養」を行って仏壇へお祀りするほか、墓地への納骨を行います。

百ヶ日忌(ひゃっかにち):死後100日目

死後100日目に執り行われる法要です。しかし、近年は省略される場合も多くなっています。

年忌法要

故人の命日に行われる法要が「年忌法要」です。年忌法要では、僧侶に読経をあげてもらうほか、友人や知人と会食を行います。 年忌法要を営む日を8つご紹介します。

一周忌:死後満1年目

死後の日から1年目に行う年忌法要です。一般的には一周忌で「喪明け」とされています。 一周忌の際には、近親者のほか、友人や知人を招いて会食を行います。

三回忌:死後満2年目

死去から満2年の法要を指します。 僧侶による読経のほか、近親者や友人等などとの会食を行うなど、一周忌と同様の内容となります。

七回忌:死後満6年目

死去から満6年の法要を指します。 僧侶による読経や会食を行いますが、原則遺族や近親者のみで行います。

十三回忌:死後満12年目

死去から満12年の法要を指します。通常、遺族のみで行います。

十七回忌:死後満16年目

死去から満16年の法要を指します。こちらも、遺族のみで行うのが一般的となっています。

二十三回忌:死後満22年目

死去から満22年の法要を指します。二十三回忌については、省略される場合もあります。行う場合は、遺族のみで執り行います。

二十七回忌:死後満26年目

死去から満26年の法要を指します。こちらも二十三回忌と同様、省略される場合もあります。

三十三回忌:死後満32年目

死去から満32年の法要を指し、三十三回忌をもって「弔い上げ」として年忌法要を終了します。 三十三回忌では、遺族や近親者のほか、友人・知人を招いて会食を行うのが一般的です。

法事の流れとは

一般的に、法事は次の1~7の流れで行われます。 【法事の流れ】 ・1. 僧侶による読経 ・2. 遺族や親族による焼香 ・3. 参列者による焼香 ・4. 僧侶による法話 ・5. お墓参り ・6. 会食の実施(施主の挨拶・献杯・会食) ・7. 引き出物を渡し解散 宗派や地域によっても異なることがありますので、依頼の際に確認しておくといいでしょう。

法事主催者が行うことにはどのようなことがある?

法事主催者が法事を執り行う際に準備すべき内容は、次の通りです。時期別に準備内容をご紹介しますので、参考にしてください。

法事2ヶ月前の準備

・法事の場所及び日程の決定、寺院への連絡 ・会食の会場選び ・料理や引き出物の手配 ・招待客リストと案内状の作成 ・石材店への手配(納骨の場合)

法事1ヶ月前の準備

・案内状の発送 ・出欠人数や席順、引き物の数を関係先に確認 ・寺院から会食場所への移動方法の再確認

法事前日の準備

・お布施やお供物・位牌・お花・遺影写真等の持参品の最終確認 ・招待客の最終確認

法事当日の準備

・持参品を忘れずに持っていく ・招待客よりも早めに会場入りする

法事参列者が行うことにはどのようなことがある?

法事に参列する側が行うべきことにはどのようなことがあるのでしょうか。

招待状への返信を行う

法事への招待状を受け取ったら、なるべく早めに返信を行いましょう。基本的にやむを得ない場合を除き出席が原則となりますが、どうしても欠席する場合には御香典やお供物を送るのがよいでしょう。

御香典やお供物の準備

当日、法事に参列する場合は、御香典やお供物を持参します。御香典・お供物両方をお持ちしても良いですし、お供物の代わりに御香典として現金を包む形でも良いでしょう。

その他準備するもの

法事の際にも、葬儀と同様に数珠の持参を忘れないようにしましょう。地域によってはお供えすることもある「塔婆」を用意する場合は、あらかじめ喪主に連絡をしておく必要があります。

法事参加時の服装

法事参加時の服装は、主催者側と参列者側とで若干異なります。以下にそれぞれの服装について紹介しますので、参考にしてみてください。

主催者側の服装

主催者側は、「四十九日」まで、原則、葬儀の時と同じように喪服を着用します。

男性の服装

男性の場合、ブラックスーツで白のワイシャツ、黒ネクタイを着用します。靴下は黒、ベルトや革靴といった小物も黒で揃えましょう。

女性の服装

洋装の場合は、長袖のブラックスーツかワンピースを着用します。黒のストッキングを履き、黒のパンプス、黒のバッグで統一するのが基本です。 和装の場合は喪服を着用します。帯は黒で用意しましょう。結婚指輪以外のアクセサリーやマニキュアは不可となりますので注意しましょう。

参列者の服装

法事参加時には、男性・女性問わず「四十九日」までは、喪服か準喪服を着用します。基本的に喪主に準じた服装が望ましく、一周忌~三回忌までは黒のスーツ、七回忌以降はグレー等地味な色合いのものを選びましょう。

男性の服装

ワイシャツは無地の白、ネクタイは黒でダークスーツを着用します。靴下は黒の他、紺またはグレーを履いても良いでしょう。

女性の服装

洋装の場合は、光沢のあるものは避け、黒や地味な色のスーツもしくはワンピースを着用しましょう。和装の場合は喪服もしくは地味な色のものを着用します。帯は黒で用意しましょう。 【まとめ】

法事・法要の意味や注意点を理解して適切な準備を行いましょう

遺された人々で故人を偲ぶ大切な場となる法事・法要ですが、改めてその意味を再確認し、マナーを守った上で執り行うことで、より素晴らしい場となることでしょう。 これから主催者として法事を執り行う方や参列の予定がある方は、本記事の内容を参考に、法事のために準備すべきことやポイントを再確認してみることをおすすめします。